目次


このままアメリカと心中する気か!


[目次] [著者紹介]


表紙




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第1章 イラク戦争と日本——「義」なき外交のツケがくる

 1 ブッシュ戦争の欺瞞

  大量殺戮の片棒を担いでよいのか
  ブッシュは戦争に勝利し、「義」に敗れた
  戦争を仕掛ける理由はあったのか
  戦慄を覚えるほどの残虐性
  アメリカ兵士の精神は荒廃している
  ブッシュは世界の指導者の器にあらず

 2 日本はどうしたらよいのか

  小泉首相には「義」がない
  アメリカへ全面依存する心理
  アメリカは絶対に日本を守ると言い切れるか?
  国は自分たちで守って当たり前だ!
  アイデンティティなき日本の不安
  あまりにも情けない防衛庁長官の言葉
  この局面でなぜ憲法論議さえしようとしないのか
  在韓米軍撤退の衝撃
  そして、またお金の負担を強いられる
  日本にできる世界貢献はほかにある

第2章 歪んでしまった世界経済——アメリカ型資本主義は醜悪だ

 1 アメリカの日本支配戦略

  日本の台頭をおさえてきたアメリカ
  八〇年代バブルはこうしてつぶされた
  日本はもっとアジアを見なければいけない

 2 これだけの不安を抱えるアメリカ経済

  日米経済の力関係
  アメリカ経済は本当に復調したのか
  原理主義と結びつくアメリカの経済政策
  拡大する貧富の差
  アメリカ資本主義のここが醜い
  会計処理疑惑事件
  米投信からの資金流出が止まらない
  政治家も企業も“金まみれ”
  株価の足を引っ張る双子の赤字
  四年ぶりの金利引き上げでアメリカ経済は黄信号

 3 覇権の代償

  狙われるアメリカ石油企業
  サウジのリスクと原油急騰
  ヨーロッパ投資家のアメリカ離れが進んでいる
  ユーロの復活、そして超円高の再来
  人民元切り上げへの圧力を強めるアメリカ
  アメリカ‐中国のハネムーンは終わった
  元切り上げはいつになるのか

 4 アメリカの対日戦略に歯止めを!

  半導体交渉の知られざる真実
  日本は「アメリカの罠」に対処を誤った
  アメリカの戦略がバブルをつくり上げた
  ただ事態の推移に流されただけの日本
  リストラが日本企業をさらに弱体化させる
  疑問視され始めている「ストックオプション」
  売るに売れない米国債
  迫る1ドル=一〇〇円割れの悪夢
  米投信会社による日本株買いの裏は?

第3章 日本はやがて三流国に——ロシア・中国・インドに抜かれる日

 1 変貌する勢力図

  アメリカの関心はすでに中国に移っている
  他国の基地があることは日本の「恥」だ!
  中国の露骨な日本軽視
  半世紀かかった欧州統合
  アメリカ支配からの脱却
  二〇五〇年、EUはアメリカと互角になる
  日本を中心とした東アジア共同体は不可能
  アジア諸国の目も中国へと向かう

 2 世界はこれからどう動くか

  BRICsの台頭
  日米欧中心のシステムがいつまで続くのか
  世界経済の激変は日本埋没の危機だ
  資源獲得戦争の主役となる中国
  日本の主権を侵犯する中国に断固として対決せよ
  ロシア復活の秘密
  プーチンの恐さを日本国民はわかっているか
  BRICs発展のカギは中産階級の台頭
  「テイクオフ」の条件は整った
  インドをもっと重視すべきだ!

第4章 「小泉時代」は日本の不幸——政治も経済も崖っぷちだ

 1 日本経済の異常事態

  封じ込められた民間の危機
  三%を超える高成長と企業の好決算だが…
  一人当たり五五〇万円の借金——公的部門の破綻が時限爆弾だ!
  最後の犠牲者は「国民」

 2 財政危機が爆発点に達する

  小泉財政構造改革に実効性なし
  子どもだましの絵空事だった「三〇兆円枠」
  先進国で最悪となった日本の財政
  金利の上昇で、借換債の負担がのしかかる

 3 小泉改革はまるで進んでいない

  看板をつけ替えただけの特殊法人改革
  年金の破綻から目をそらすな
  年金運用の実態はこんなにひどい
  持てる者と持たざる者へ
  アメリカは三つの危機を脱したが…
  脱デフレは国民の負担増につながる

 4 日本経済の迷走を食い止めよ

  株価が上がらない本当の理由
  りそなを救ったことで危機は拡大した
  不良債権比率四%では何も解決しない
  依然ボツワナより低い日本国債の格付け
  銀行のバランスシートはここまで傷んでいる
  不良債権処理への提言
  裁量的な竹中行政が貸し剥がしを生む
  恣意的な竹中行政が日本の金融界をつぶす
  資質を欠いた大臣をいつまで使い続けるのか

 5 小泉首相はまず「自分」を改革せよ!

  政治腐敗にまみれた三年間
  私心なき指導者たれ
  流水の清濁はその源にある

第5章 真の憂国者として言う——仏教哲学だけがこの国を救う

 1 創造的破壊が日本経済を救う!

  物質文明への反発
  今なぜ、仏教が世界で重要か
  「般若心経」に隠されたヒント
  新しい企業・産業を生み出す力
  欲望にまかせると経済は破滅する
  共生の精神と日本再生

 2 経営者の心得

  本田宗一郎と松下幸之助
  経営者に求められる「真善美」の価値観
  「利」の経営から「心」の経営へ
  仏法の命は永遠、企業の命は百年

 3 聖賢の教えに耳を傾けよ

  生きとし生けるものすべて
  殺すなかれ
  未来を担う世代に

あとがき



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著者

水野隆徳(みずの・たかのり)
1940年生まれ。仏教経済学者。
東京大学卒業後、富士銀行入行。ニューヨーク駐在などを経て独立し、現在は「水野塾」主宰。禅と安岡教学に基づいて、人の道、経営の道、経世学を説く。
富士常葉大学副学長。(財)卿学研修所・安岡記念館評議委員。
著書に『なぜアメリカ経済は強いのか』『竹中教授、あなたの経済学は大間違いだ!』『日本経済への最後通牒』『徳と利の経世学』など。


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