目次

ソニー銀行 道具としての銀行

フェアな金融機関とクレバーな個人の経済学


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表紙




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はじめに
銀行という名を冠しているが、いままでの銀行とはまったく違う


第1章 銀行がフェアであるとは、どういうことか
1 メーカーとしては当たり前の発想だが、銀行としては珍しいこと
2 金利が刻々と変動するマーケットから、個人は完全に疎外されている
3 私たちは鮨屋は自由に選べるが、銀行を選ぶことはできなかった
4 時に残酷に振る舞うことはあるが、マーケットは常にフェアである
5 あなたは、デパートの食品売り場の魚屋しか知らなかったのだ


第2章 金融はモノを運ぶ必要がないから、インターネットに馴染みやすい
1 魔術師が使うトリックを見抜けない人たちの、馬鹿げた話
2 インターネットはモノを運ばない、情報を運ぶことしかできない
3 巨大メディアに口を挟めなかった個人が、情報を発信できる
4 日本の銀行は、大蔵省の事業部のようなものであった
5 銀行の店舗が増えることを、社会は望んでいなかった

●Sony Bankのオフィスから……1 MONEYKitサイト
考え、調べ、行動するための「お金の道具箱」として


第3章 いったい、いつから日本人は奇妙な確信を抱くようになったのだろう
1 自分の就職した会社は少なくとも40年の間は絶対に潰れない!?
2 フリーターたちは、閉ざされた入り口の前で立ちすくんでいる
3 「なぜ、自分は木の実を集めているのか」という疑問
4 企業が従業員の親代わりを務める法的な根拠はどこにもない
5 今日ほど、個人の才能がストレートに評価される時代はない

●Sony Bankのオフィスから……2 クリエイティブワーク
ビジュアルコミュニケーションによるブランド構築


第4章 コマーシャル・バンキングは、金融業務のひとつの形態にすぎない
1 個人から借りて企業に貸すことが、今日の銀行の業務
2 日本の銀行は、大商人や政府を相手にするビジネスとして始まった
3 19世紀のヨーロッパでは、マーチャント・バンキングが主流
4 シティバンクは、個人向けの貸し出しに活路を見い出して復活した
5 顧客が自ら考えて行動するための道具を提供する銀行


第5章 為替レートの決定には、おそらく、あなた自身も関与している
1 地球全体がひとつの市場であるためには、通貨による仲介が不可欠
2 あなたがドル預金を始めれば、それも円安ドル高の要因となる
3 為替レートは、貿易しやすいモノの価格を等しくするように動く
4 「強いドルはアメリカの国益」が口癖であったルービン財務長官
5 オニール財務長官の友人には、円高ドル安を望む者が多かった
6 速水総裁が円高論者であることは、プロの秘密情報ではない

●Sony Bankのオフィスから……3 外貨預金
「戦略的な商品」としての外貨預金


第6章 預金とは、銀行にカネを貸すことにほかならない
1 ペイオフが当たり前であり、「ペイオフ凍結」が異常な状態なのだ
2 誰もが予見しうる災難は、各人の責任において備えたほうがいい
3 銀行預金は、決して日銀券の預り証として機能しているわけではない


第7章 個人金融資産の使い道に、私たちはあまりにも無責任だった
1 使うあてのない、1400兆円に上る個人金融資産
2 投資信託は、間接金融と直接金融の両方の性質を備えている
3 自分専用の年金を積み立てているつもりで買ったほうがいい

●Sony Bankのオフィスから……4 投資信託
部品のひとつ、という発想を基本に開発される投資信託商品


第8章 住宅ローンで家を買うことは、リスクを取る行為である
1 カネを借りて住宅ローンを返済するか、家を借りて家賃を払うか
2 給料は物価の変動とは関係なく一定であると錯覚しているのだ
3 インフレになれば儲かるが、デフレになれば損をする

●Sony Bankのオフィスから……5 住宅ローン
店舗を持たないからこそできた、ネットのみでの住宅ローン販売


最終章 自分のカネの使い道は自分で決めるられるか?
1 「預金金利に差があること」に、意味を見出す人たち
2 規制に守られ価格競争もない銀行に、不満や疑問を持っていた
3 社会にとって必要な「自立した個人のための金融機関」



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梗概

あなたの銀行選択の理由が変わる。

「個人が納得できる銀行とのつきあい方」を、ユニークな戦略で業績を伸ばすソニー銀行を通して読み解く。



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著者紹介

末永 徹(スエナガ トオル)
1964年東京都生まれ。87年東京大学法学部卒業後、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社に入社。トレーダーとして株価指数先物、オプションなど主に株式に関連する商品の売買に関わり、ニューヨーク、ロンドン、東京に勤務する。97年に退職するまで、全社を通じて屈指の高収益部門の一員として勤務した。
著書に『メイク・マネー!』(文藝春秋)、『ほぼ日ブックス 経済はミステリー』(朝日出版社)、『「コーヒー一杯」からわかる「新しい経済」の見方』(講談社)、『日本が栄えても、日本人は幸福にはなれない』(ダイヤモンド社)、『戦争と経済と幸福と』(文藝春秋)などがある。



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