目次


マッキンゼー リテール・バンキング戦略


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1部
好業績銀行に見る
「エクセレンス」の条件

第1章 ●リテール・バンキング・エクセレンス

  業績重視の企業リーダーシップ
  高度なマーケティングとセールス
  差別化された効率的なディストリビューション・チャネル
  コスト効率の高いオペレーション・プロセスとIT
  優れた与信方針とスキル
  世界トップクラスの舞台で競争する

第2章 ●好業績銀行への道筋

  最も明るい星を見つける
  なぜ星は輝くのか
  リテール・バンキングの成功方程式
  トップを目指す準備

第2部
業績重視の企業リーダーシップ

第3章 ●パフォーマンス・カルチャーの醸成

  成功の基本要素を明らかにする
  成功への道を切り開く
  やはり重要なのはコア・コンピタンス

第4章 ●ポートフォリオの脱平均化

  銀行を分解する
  各事業の戦略的ガイドラインを明確にする
  ポートフォリオの優先課題を実行に移す

第5章 ●マス・マーケットを攻略する

  従来手法:既存のものを利用して構築する
  代替手法:勝つためのイノベーション

第6章 ●富裕層向け高サービスモデルの展開

  過密で競争の激しい環境
  富裕層顧客のニーズ
  より高次の収益性向上を実現するために

第7章 ●スモールビジネス・バンキングの利益を追う

  共通のニーズを持つ多様なセグメント
  収益確保への挑戦
  スモールビジネス顧客のセグメンテーション
  熱意をもって徹底的に実行する

第8章 ●将来のバンカシュアランス像を描く

  販売商品:最適な商品の選択
  販売方式:統合か分離か
  所有形態:製造部門を支配すべきか
  ヨーロッパにおけるバンカシュアランスの将来

第3部
高度なマーケティングとセールス

第9章 ●組織にマーケティング能力を組み込む

  マーケティング目標と企業目的とを連動させる
  いくつかの主要能力だけに集中する
  効果的な組織構造を開発する
  マーケティングに精通した人材を引く抜いて育成する
  プロセスのルールを決める
  資金創出が可能なプログラムを設計し、ペースを加速化する

第10章 ●収益機会を最大限に生かしたプライシング

  プライシング最適化のための4つの手段
  優れたプライシングの制度化

第11章 ●マーケティング・コストの有効性

  ブランディングを理解する
  効率性をもたらす新しいアプローチ

第12章 ●体系的な営業力の確立

  営業キャパシティの最大化
  営業効率の最大化

第13章 ●集団から抜け出すための顧客サービス

  なぜ顧客サービスが重要なのか
  どのように顧客サービスを改善するか
  作業の優先順位を決定する

第4部
差別化された効率的な
ディストリビューション・チャネル

第14章 ●「ディストリビューション・チャネルの時代」から得た教訓

  膨大なチャネルの登場
  顧客の選択肢が拡大
  投資の回収を図る

第15章 ●支店による新たな価値創出

  支店のプレゼンスは低下しても、廃れる気配はない
  店舗網の価値の最大化を図る

第16章 ●ファイナンシャル・アドバイザーのネットワーク化

  ファイナンシャル・アドバイザーの成功事例
  銀行にとっての3つのオプション
  スキルを確立し、課題に取り組む

第17章 ●リモート・チャネルの再発見

  5つの総合的な潮流
  チャネルごとに異なる未来
  コスト削減と収益向上

第18章 ●マルチチャネル戦略の設計

  顧客の好みと経済性のマッチング
  マルチチャネルのプロセスと組織を整備する
  展開の最終段階としてのIT

第5部
コスト効率の高い
オペレーション・プロセスとIT

第19章 ●コスト・リーダーの8つの鉄則

  固なコスト意識
  付加価値の高いスリムな本部とサポート・サービス
  効率的なディストリビューション・チャネルモデル
  スリムなオペレーション
  スマートソーシング
  世界レベルの購買調達管理
  技術変革
  合併によるコスト・シナジーの実現
  カギを握る経営陣のコスト意識

第6部
優れた与信方針とスキル

第20章 ●信用リスク管理の組織能力

  従来手法は価値の崩壊を招く危険性が高い
  新しい技術が問題解決の糸口に
  監督当局も現状に追いつきつつある
  測定能力のレベルを引き上げる

今、なぜリテール・バンキングなのか

日本の銀行の課題

巻末注



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マッキンゼー金融グループ・メンバー

Tab Bowers(タブ・バワーズ)●解説
ディレクター。スタンフォード大学理学部卒業、マサチューセッツ工科大学経営大学院修了(MBA)。マッキンゼー ニューヨーク支社入社、サンフランシスコ支社を経て、1996年より日本支社。リテールからホールセールおよび投資銀行まで、欧米および日本の金融機関に対するコンサルティングに従事。主として、戦略、マーケティング関連の課題に注力し、外資系企業の日本市場参入を支援するケースも多い。また、日本および欧米企業間の大規模提携といったM&A、所有権の移転に関するプロジェクトにも多数従事。日本を含むアジア・パシフィック金融グループのリーダー。

岡N 健(おかざき・たけし)●監訳
アソシエート・プリンシパル。京都大学経済部卒業。カリフォルニア大学バークレー校経営大学院終了(MBA)。日本長期信用銀行を経て、マッキンゼー入社。銀行、保険、証券、ノンバンクなどの金融機関を中心に、全社戦略策定、事業戦略の策定と実行、組織設計と変革の推進、オペレーション改善、コーポレート・ガバナンス体制設計など、幅広い経営課題に関するコンサルティングに従事。日本支社金融グループのリーダー。

川本裕子(かわもと・ゆうこ)●監訳
シニア・アドバイザー。東京大学文学部社会心理学科卒業。オックスフォード大学大学院修了(経済学修士)。東京銀行を経て、マッキンゼー日本支社入社。ワシントン支社、パリ支社勤務。内外の金融機関経営や金融システム問題について、マクロ、ミクロ両面をつなぐ調査・コンサルティングを専門とする。早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。金融庁顧問、金融審議会委員なども務める。著書に『日本を変える——自立した民をめざして』(中央公論新社)、『銀行収益革命』(東洋経済新報社)。

須賀亜衣子(すが・あいこ)●第1章、第7章
エンゲージメント・マネジャー。カリフォルニア大学バークレー校経済学部・政治学部、東京大学法学部卒業。主として、金融、ハイテク、製造業のコンサルティングに従事。全社戦略構築、事業戦略構築、新規事業開拓、グローバルまたは中国・アジアなどの地域戦略、アライアンス、企業変革、組織設計などを手掛ける。

野N大輔(のざき・だいすけ)●第2章
ビジネス・アナリスト。東京大学文学部英米文学科修士課程修了。ゴールドマン・サックス証券会社マーチャント・バンキング部門にて、ベンチャー企業などの未上場企業に対する投資、上場企業のバイアウトなどを含めたプライベート・エクイティ投資を担当後、マッキンゼー入社。製造業から金融機関までのコンサルティングを手掛ける。

唐木明子(からき・あきこ)●第3章、第4章
アソシエート。東京大学法学部卒業。コロンビア大学ロー・スクールLL.M.課程修了。J.P.モルガン・チェース法務部にて金融デリバティブ、証券業にかかわる法務、規制当局との折衝などを担当後、マッキンゼー入社。金融機関、事業会社の戦略策定などのコンサルティングに従事。

田中崇仁(たなか・たかひと)●第5章、第6章、第20章
エンゲージメント・マネジャー。東京大学経済学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートン校経営大学院修了(MBA)。野村證券にて、非居住者債の引受および仕組み債・非適格債のトレーディング、野村證券ロンドン現地法人にて証券化など、フィックストインカム分野の業務に従事。主として金融、ハイテク・通信分野の戦略立案・実行支援を手掛ける。

横山 淳(よこやま・あつし)●第8章、第10章、第12章、第13章
アソシエート。慶応義塾大学法学部卒業。スタンフォード大学経営大学院経営学修士課程修了(MBA)。邦銀の海外投融資部門、GRMソフトウェア会社、シーベルシステムズのアメリカ本社を経てマッキンゼー入社。銀行、生損保、ノンバンク、アセット・マネジメントなどの金融機関、ハイテクなどの分野における事業戦略立案、合従連衡、企業買収・合併後のマネジメント、外資系企業の日本戦略立案などに関するコンサルティングに従事。

野瀬浩未(のせ・ひろみ)●第9章、第11章
ビジネス・アナリスト。東京大学法学部卒業。金融機関を中心に、戦略構築、業務プロセス改善、組織改革などのコンサルティングを手掛ける。

和田千弘(わだ・ゆきひろ)●第14章、第15章
アソシエート。東京大学法学部卒業。マサチューセッツ工科大学経営大学院修了(MBA)。旧第一勧業銀行を経て、マッキンゼー入社。金融・ハイテク・消費財業界を中心に、事業戦略策定、組織・業務プロセス再設計、M&A・提携戦略策定などのコンサルティングを手掛ける。

荒濤大介(あらなみ・だいすけ)●第16章
エンゲージメント・マネジャー。東京大学法学部卒業。ワシントン大学経営大学院修了(MBA)。自治省(現総務省)を経て、マッキンゼー入社。主に、マーケティング戦略の立案を手掛け、金融機関のほか消費財、運輸、通信分野のコンサルティングに従事。

小川崇亨(おがわ・たかゆき)●第17章、第18章
ビジネス・アナリスト。東京大学法学部卒業。在学中に予備校設立、3年間経営。主に、金融機関の戦略(リテール中心)、製造業のコスト削減を手掛ける。

松本大輔(まつもと・だいすけ)●第19章
エンゲージメント・マネジャー。東京大学経済学部卒業。銀行・損保をはじめ、各種金融機関の戦略策定、組織改革、斬新なオペレーション改革などを支援。また、自動車をはじめ多様な産業のターンアラウンド、オペレーション戦略、システム投資戦略の確立などにも取り組んでいる。

プロフィール

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、世界45カ国に83事務所、6500人のコンサルタントを擁するコンサルティング・ファームである。その金融グループは全世界で、各国における主要な銀行、保険、証券、ノンバンク、金融当局、証券取引所およびその他の金融機関にコンサルティングを展開している。
テーマは、個人金融サービスおよびホールセールス全般にわたる戦略立案、商品市場戦略、マーケティング戦略、オペレーション改善、組織改革、提携・合併とその後のマネジメントなどの組織的課題の解決、コーポレート・ガバナンス体制設計、など多岐にわたる。
リテール・バンキング・プラクティスは、その中で、個人金融サービスに造詣の深いコンサルタントたちによって形成されるグループである。


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