目次



 徹底検証 アジア華人企業グループの実力


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表紙




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第一章 アジアの華人企業グループ

     ——その発展のプロセス、経営の特徴、通貨危機の影響と今後の展望


 第一節 華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ発展のプロセス

2 東南アジア各国・地域の華人企業グループの概況

3 華人企業グループ発展の背景


 第二節 華人企業グループの発展と経営の特徴

1 経営分野の多角化

2 一族中心の組織構造

3 買収、合併と金融市場の利用

4 華人ネットワークと華人どうしの共同事業

5 国家資本との結びつきと外資の利用

6 積極的な対外投資と多国籍化


 第三節 華人企業グループの役割と貢献

1 アジア経済における華人企業グループの位置と役割

2 華人企業グループの強みと弱点


 第四節 通貨危機の影響と今後の展望

1 通貨危機の影響

2 通貨危機への対応策

3 通貨危機に学ぶ教訓

4 今後の発展への展望



第二章 インドネシアの華人企業グループ 

 

 第一節 インドネシアの華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成の社会的、歴史的背景

2 華人企業グループ形成と発展の特徴

3 華人企業グループが直面する問題点

4 通貨危機の影響と将来展望


 第二節 サリム(三林)グループ

1 スドノ・サリム(林紹良)とサリムグループの創設

2 サリムグループの発展と主要企業

3 サリムグループの海外展開

4 グループの全体像と将来展望


 第三節 バリト・パシフィック(巴里多太平洋)グループ

1 プラジョゴ・パンゲツ(彭雲鵬)のサクセスストーリー

2 合板業からの多角化とグループの発展

3 かかえる問題点と今後の展望


 第四節 リッポ(力宝)グループ

1 すぐれた銀行家モチター・リアディー(李文正)

2 リッポグループの形成と発展

3 リッポグループの現状と今後の展望


 第五節 グダン・ガラム(塩倉)グループ

1 蔡雲輝とグダン・ガラムグループの形成と発展

2 蔡道行とグループの発展、多角化

3 今後の展望



第三章 マレーシアの華人企業グループ


 第一節 マレーシアの華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成の政治的、経済的背景

2 華人企業グループの規模と経済的地位

3 華人企業グループの主な特徴

4 通貨危機と華人企業グループへの影響


 第二節 クォク兄弟(郭兄弟)グループ

1 クォク兄弟グループの発展過程

2 クォク兄弟グループの規模と主要企業

3 香港に拠点を移しての新たな事業展開

4 通貨危機の影響と今後の展望


 第三節 ゲンティン(雲頂)グループ

1 ゲンティングループの発展過程

2 ゲンティングループの主要企業と事業内容

3 発展の特徴と問題点


 第四節 マレーシア・ホンリョン(豊隆)グループ

1 ホンリョングループの形成と発展

2 マレーシア・ホンリョングループの規模と主要企業


 第五節 ライオン(金獅)グループ

1 ライオングループの発展過程

2 事業分野と主な上場企業

3 経営管理の特色と今後の展望



第四章 シンガポールの華人企業グループ


 第一節 シンガポールの華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループの急速な台頭

2 華人企業グループの発展の特徴

3 華人企業グループの海外投資

4 通貨危機の影響と今後の展望


 第二節 シンガポール・ホンリョン(豊隆)グループ

1 ホンリョングループの形成と発展

2 ホンリョングループの経営規模と範囲

3 ホンリョングループの経営の特徴

      式の堅持


 第三節 OCBC(華僑銀行)グループ

1 OCBCグループの形成と発展

2 OCBCグループの経営規模と範囲

3 OCBCグループの発展の特徴


 第四節 UOB(大華銀行)グループ

1 UOBグループの形成と発展

2 UOBグループの経営規模と範囲

3 UOBグループの発展の特徴


 第五節 OUB(華聯銀行)グループ

1 OUBグループの形成と発展

2 OUBグループの経営規模と範囲

3 OUBグループの経営と管理の特徴



第五章 フィリピンの華人企業グループ


 第一節 フィリピンの華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成の背景

2 華人企業グループ形成と発展の特徴

3 通貨危機の影響と今後の展望


 第二節 ルシオ・タン(陳永栽)グループ

1 ルシオ・タングループの創業

2 ルシオ・タングループの発展と経営の特徴


 第三節 ゴコンウェイ(呉奕輝)グループ

1 ゴコンウェイグループの発展と主要企業

2 ゴコンウェイグループの発展と経営の特徴


 第四節 ユーチェンコ(楊應琳)グループ

1 ユーチェンコグループの発展

2 ユーチェンコグループの発展と経営の特徴


 第五節 ジョージ・ティー(鄭少堅)グループ

1 ジョージ・ティーとメトロ銀行グループの発展

2 ジョージ・ティーグループの発展と経営の特徴



第六章 タイの華人企業グループ


 第一節 タイの華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成の背景

2 華人企業グループ発展の特徴

3 通貨危機の華人企業グループへの影響

4 華人企業グループの今後の展望


 第二節 CP(卜蜂)グループ

1 CPグループの形成と発展

2 CPグループの事業内容と地域分布

3 成功の栄光と急成長の代償


 第三節 バンコク銀行(盤谷銀行)グループ

1 バンコク銀行の創業と発展

2 バンコク銀行グループの全貌

3 通貨危機と新たな試練


 第四節 バンコク・ランド(曼谷置地)グループ

1 バンコク・ランドグループの形成と発展

2 カンジャナパス一族事業の概況

3 経営の特徴と直面する困難


 第五節 サハビリヤ(偉成発)グループ

1 サハビリヤグループの発展と産業分野

2 90年代の鉄鋼部門への大規模な投資

3 通貨危機の影響と対応策



第七章 香港の華人企業グループ


 第一節 香港の華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成と発展のプロセス

2 華人企業グループの現状

3 華人企業グループの経営の特徴

4 通貨危機の影響と今後の展望


 第二節 チェウンコン(長江実業)グループ

1 チェウンコングループの形成と発展の軌跡

2 多国籍コングロマリットの実態

3 チェウンコングループの今後の展望


 第三節 サンフンカイ(新鴻基)グループ

1 サンフンカイグループの創設と発展

2 サンフンカイグループの事業概況


 第四節 ウィーロック(会徳豊)グループ

1 Y・K・パオ(包玉剛)グループの形成と発展

2 ウィーロックグループの誕生、発展


 第五節 ニュー・ワールド(新世界)グループ

1 ニュー・ワールドグループの創業と発展のプロセス

2 ニュー・ワールドグループの全貌



第八章 台湾の華人企業グループ


第一節 台湾の華人企業グループの形成と発展

1 華人企業グループ形成のプロセスと発展

2 華人企業グループの産業分野とその構成

3 華人企業グループの経営の特徴

4 通貨危機の影響と今後の展望


 第二節 台湾プラスチック(台湾塑膠)グループ

1 台湾プラスチックグループの形成と概要

2 台湾プラスチックグループの経営の特徴


 第三節 エイサー(宏碁)グループ

1 エイサーグループの発展と事業展開

2 成功の要因と今後の展望


 第四節 エバーグリーン(長栄)グループ

1 世界最大の海運グループへの道

2 海運業を中心に多角化へ  

3 エバーグリーングループ成功の要因と問題点


第五節 プレジデント(統一)グループ

1 食品中心大企業グループの形成と発展

2 世界の大企業をめざす今後の展望



【巻末資料】

1 アジアの華人系上場企業 500社(1999年)

2 アジアの華人系商業銀行(国別一覧)



●英字索引 1——グループ名・企業名

●英字索引 2——人名

●漢字索引 1——グループ名・企業名

●漢字索引 2——人名




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梗概

通貨危機、経済クラッシュの津波を被害僅少で乗り切ったアジアの華人企業グループ。
その驚異の実力・実体を、最新・詳細な経営・事業データに基づき、客観評価。
インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、タイ、香港、台湾——
各国とのビジネスにはもちろん、グローバルなビジネスに、不可欠、必携!
かつてない詳細な分析と有用な情報の書。

各国・各地域の華人企業について、通用日本語名、中国語名、英語名による資料・索引を付す。

●注目されているにもかかわらず、さまざまな原因で、華人企業グループの詳しい状況はあまり知られていない。華人企業グループは神秘のベールに包まれているようにもみえる。華人経済に関する研究、華人企業とのビジネスを行うにあたって、最も大きな困難は、なんといっても情報不足である。
●日本でこれまで出版された華人経済、華人企業に関する書物に比べ、本書は以下の面においてとくに力を入れた。

1 アジアの華人企業グループに関する全般的な状況について研究し、全体図を描くのみならず、その特徴を国ごとに分析し、さらに国別に代表的な企業グループを取り上げて検討、紹介した。


2 アジア地域における華人企業グループの相互間のつながりと協力関係、いわゆる華人ネットワークの実態を解明し、ビジネスにおける具体的な活用状況の把握を試みた。


3 通貨危機とその対応策によって、華人企業グループの組織構成、事業内容も大きく変わっているため、通貨危機後の最新情報を盛り込み、危機後の華人企業グループの現状把握に努めた。


4 取り上げた華人企業グループと関係するグループ名、企業名、人名について、中国語名、英語名および日本でよく使われる日本語通用名をできるだけ併記し、実用に供せるものとした。


5 巻末に、主要華人企業・銀行の一覧表、および、三つの言語の名称に対応するグループ名・企業名と人名の索引を付けた。



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著者紹介

朱 炎(シュ エン Zhu Yan)

富士通総研 経済研究所 主任研究員

1957年、中国上海市生まれ。

1982年、中国復旦大学経済学部卒業。上海市政府財政局、財政研究所を経て、

1986年、一橋大学大学院経済学研究科入学。

1990年、大学院修了後、富士総合研究所に入社、国際調査部主事研究員を経て、1996年より現職。

著書:『華人ネットワークの秘密』(東洋経済新報社、1995年)

『1997年 変わる香港経済変わらない香港経済』(東洋経済新報社、1997年)

『最新中国経済入門』(共著、東洋経済新報社、1998年)など。

執筆者について(「まえがき」より)

世界で最も歴史が古く、研究の蓄積が厚い、華人問題研究の専門機関、中国厦門大学南洋研究院の先生方から多大な協力を得た。汪慕恒教授と李国梁教授には企画に参加していただき、第二〜六章の中国語原稿をチェックしていただいた。王勤教授(第一章の一部と第四章)、蔡仁龍教授(第二章)、林伍光教授(第三章)、蒋細定教授(第五章)、呉崇伯助教授(第六章)にはそれぞれ執筆に参加していただいた。

編著者は、第一章、第七章、第八章を執筆したほか、第二〜六章の中国語原稿を日本語に翻訳し、通貨危機後の最新情報について補足加筆した。



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