目次


知識資本主義


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表紙




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第1章 バベルの塔
  設計図なき建設
  第三の選択肢
  「9・11」とイラク戦争
  グローバル経済はアメリカ経済のコピーではない
  世界の生産高三一兆ドルの内訳
  「グローバルGDP」で経済を見る
  ホンダは日本企業か? アメリカ企業か?
  ソフトパワーで富を得る時代
  どの経済の下で働くか
  日本はなぜ一〇年を失ったのか
  大恐慌でアメリカが得た教訓
  人々はグローバル資本主義を選んだ
  システムを構築する責任
  いかなるグローバル経済をつくり上げるか

第2章 アメリカ・日本・ヨーロッパ

  塔を襲う地震
  アメリカという野生の馬に世界は乗る
  不安定な資本主義の土台
  チューリップ・バブルとドットコム
  間違っていても一緒に走る
  起こる必要のなかった地震
  アメリカの「U型」景気後退
  ゴールドラッシュ・メンタリティー
  ソフトランディングは不可能
  通信市場の群集心理
  アメリカ人は消費をやめない
  すべてのバブルは不祥事で終わる
  ジャック・ウェルチの豪華な待遇
  貪欲な資本主義の本性
  薄氷の上を滑る
  生産性の上昇と失われた雇用
  不安定なグローバル経済の牽引車
  日本という巨大なブレーキ
  中流国家へと成り下がった
  誰もリーダーになろうとしない
  日本の遺伝子的な弱さ
  「どうせやるのなら、素早くやる」
  政府の約束を誰が信じるのか
  日本の政策は間違いだらけ
  豊かな国に住む貧しい人々
  資本主義で最悪の病
  賃金カットの悪循環
  これからも続く日本の停滞
  手をこまねいているヨーロッパ
  ヨーロッパ中央銀行の無能
  日本とヨーロッパはエンジンになれるのか

第3章 資本主義の本質

  資本主義は本質的に不平等
  ほんのわずかな勝者を生むための経済
  公平な富の分配は存在しない
  グローバリゼーションが賃金格差を縮める
  アイルランドで何が起きたか
  農業保護の政治的意味とは
  メルセデスがアメリカに生産を移す理由
  本当にグローバリゼーションのせいなのか
  産業革命と平等の意識

第4章 反グローバリゼーションの声

  貿易をやめたら先進国はどうなるか
  途上国はグローバリゼーションへの参加を望む
  「耐えがたいワスプの支配」
  アメリカ人は変化を受け入れる
  アメリカ的豊かさの真実
  文化の変化は悪いことなのか
  なぜフランスはアメリカ文化を拒絶するか
  すべての国で選択肢が広がる
  グローバル政府に対する抗議
  領土を欲しがらない帝国
  「善意」の介入
  イラクと北朝鮮
  宗教的原理主義者たち
  すべてが不確実な時代
  グローバル企業の「搾取工場」——左派からの抗議
  資本主義は生き延びた
  不平等を回避した政策
  批判する者たちの誤解
  移民への恐怖心——右派からの抗議
  アメリカが得た才能とエネルギー
  民族対立と反グローバリゼーション
  SARSが示唆する未来
  反対派は世界に何ができるのか
  人間的だが非合理的な反応

第5章 真の脅威

  動じないグローバルシステム
  世界経済を襲う危機とは
  巨大な債務を抱えたアメリカ
  毎日一兆二〇〇〇億ドルの取引
  ドル急落で何が起きるか
  危惧されるハードランディング
  ドルを刷ることのできる唯一の国
  なぜアメリカの貿易赤字は急拡大したか
  二つのシナリオ
  過大評価から過小評価へ
  「緩やかな成長」は可能なのか
  ドルクラッシュとグローバル経済
  現代経済の核は知的所有権
  所有権と資本主義
  三つの問題
  欠落している法的システム
  命を救う新薬

第6章 資本主義を建て直す

  デフレは世界を覆う
  生産過剰とアウトソーシング
  日本は自ら変われるか
  世界経済の三つの機関車
  ドルの暴落に備える
  世界と分かち合う知的所有権
  経済格差の縮小
  文化的侵略への対応
  米・欧・日の三角体制

第7章 CKO(最高知識責任者)

  CKOとは何か
  企業内のナンバーツー
  OSを売らなかったアップル社の過ち
  自社の技術水準を的確に判断
  特許に関する戦略
  ポラロイドとスイスエアー
  撤退という選択
  バーベル・エコノミーの時代
  国家CKO
  知識省
  テクノロジーに賭けるメカニズム

第8章 知識資本主義——成功の条件

  バイオテクノロジーに挑戦できるか
  女性の社会進出を支援できるか
  自国の文化に自信を持てるか

訳者あとがき



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著者紹介

レスター・C・サロー(Lester C. Thurow)
1938年生まれ。ハーバード大学で経済学博士号取得。68年よりマサチューセッツ工科大学経済・経営学教授。87〜93年同大スローン・スクール経営大学院長。「ニューヨーク・タイムズ」「ニューズ・ウィーク」などでも執筆し、アメリカを代表する経済学者として知られる。著書に『ゼロ・サム社会』『資本主義の未来』『日本は必ず復活する』(いずれもTBSブリタニカ)『大接戦』(講談社)など。


訳者
三上義一(みかみ・よしかず)
翻訳家・ライター。上智大卒、筑波大学大学院修了(国際関係論)。米「タイム」誌、ロイター通信社などに勤務した後、独立。アウンサン・スーチーやジョージ・ソロスを日本で初めて本格的に紹介する。90年から2年間、コロンビア大学特別研究員。著書に『アウンサン・スーチー』(講談社文庫)、訳書に『ソロス』『グローバル経済を動かす愚かな人々』『嘘つき大統領のデタラメ経済』(いずれも早川書房)『さよならベッカム』(講談社)『合意の崩壊』(ダイヤモンド社)など。
http://homepage3.nifty.com/ymikami


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