目次
表紙

経営者シリーズ
質の
経営論
著者名 常盤文克
四六判 上製
240ページ
本体価格 1800円
32097-7
2000年発行

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目次


「考える」ことの大切さ

第1章 ネット社会の出現

1ネット社会は生態系である
 時代の風
 変化と共に生きる
 成功は一度だけ

2いま起きていること
 “e”と“t”の新しいユニットが誕生する
 ビジネスモデルが特許になる
 光と陰を議論する

3新しい時代の視座と行動
 ホリスティックな視点を持つ
 不易を貫き、流行を生きる
 時間のスピードアップを図る

4ネット社会に求められる質
 個性がバイタリティをつくる
 質を評価する土壌を育てる
 三文字略語の真似が思考停止につながる


第2章 グローバリゼーションの本質

1本当に世界は一つの市場なのか
 ローカルな市場の重要性を再発見する
 複数の正しさを認める
 市場で見るか、組織で見るか
 仕事のリセットボタンを押す

2大合併、新結合のうねり
 量と質の二極化が始まった
 規模の経済は企業体から体温を奪う

3質の追求を阻む壁
 属人的な知的資産の移植は難しい
 魔の三年、魔の五年

4多様性の実現
 グローバリゼーションが脅威にさらされている
 質は無限である
 山々の高さ、美しさを競う


第3章 ワーク・オン・ザ・ネット

1ネットの上から何を見、何をするか
 自社の魅力を組み合わせる
 ネット・ワークのよさを引き出す
 単純化と双方向性を考慮する

2自社の魅力を深めるために
 消費者との対話を推し進める
 アウトソーシングで新たな価値をつくりだす
 新しい気づきが得られる

3互いが成長する協働関係を築く
 協働作法を身につける
 縄張り意識を捨てる
 情報のオープン化を促す

4場の質を高める
 知のプラットフォームに集う
 送り手と受け手の共振を起こす
 よい受け手はよい問いを持つ


第4章 メーカーの使命

1企業力とは商品力である
 発想の転換を迫られている
 “悪魔のサイクル”が価値を弱めている

2もの言わぬ、物がもの言う、モノづくり
 “よき暮らしの実現”に貢献する
 シンプルな商品は自己増殖する

3共生に根ざした関係づくり
 相利共生の関係を築く
 総論賛成、各論反対の壁を打ち破る

4質の好循環をつくりだすデマンドチェーン
 消費者は始発駅
 消費者の生活のなかに入り込む

5反生産の哲学
 メーカーのモノづくりは道半ばである
 環境問題の入り口に目を向ける
 環境に配慮したモノづくり
 地球の将来を思いやる想像力


第5章 進化するモノづくり

1商品のバイタリティ
 進化のエンジン
 絶えざる改良がロングセラーをつくる
 失敗の裏にある知恵不足
 ディテールに消費者宿る
 保証と信頼が永続的なブランドにつながる

2技術者の面白がる心を刺激する
 枠が創造性を引き出す
 技術のプラットフォームをつくる
 フィールドワークの場を活用する
 産と学の人材移動を図る

3人間学としてのマーケティング
 消費者の心の琴線に触れる
 クラスター・マーケティングに比重を移す
 双方向メディアで消費者との距離を縮める
 “視聴質”で密度の濃いメッセージを送る
 表現に“SIRV”の要素を織り込む


第6章 統体のマネジメント

1全体は部分の集まりではない
 部分が強くても勝てない
 各部門の機能を有機的に統合する
 “気”が全体を強くする
 メタファーが有効
 業務革新の罠

2集団のよさを活かす企業風土
 温もりを醸成する
 個人の知を集団の知に高める
 タテとヨコの知を交流させる

3生体機能的な組織づくり
 仕事が人を育て、人が仕事を拓く
 知的資産として人を評価する
 人の組み合わせを変える
 トップとミドルの協働
 職場は社員の生きる場


知のノート
 参考文献




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著者紹介

常盤 文克(ときわ・ふみかつ)

花王株式会社 特別顧問・経営諮問委員。1957年東京理科大学卒業、花王入社。62年スタ
ンフォード大学留学後、65年大阪大学で理学博士取得。研究所長などを経て、76年取締
役。常務、専務、副社長を経て、90年代表取締役社長、97年代表取締役会長に就任。2000
年6月から現職。著書に『知と経営』(ダイヤモンド社)など。


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