目次


モノづくりの極意、人づくりの哲学

21世紀の「モノづくり」は日本を中心に回る


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1部 二〇世紀で終わったもの、二一世紀で始まったもの

第1章 産業の転換
 質は人から出てくる

  量の世界
  質の世界
  質は自然なシステム
  空洞化
  人がつける付加価値
  金のうえの構造体と人のうえの構造体
  なぜ質への転換が遅れたのか
  コンテクストの高い人間集団
  質の世界を広げていく
  質に重点を置いた活動
  何を分析、整理するのか
  企業がつぶれるとき
  生かされている場
  生き方を競い合う、質の世界

 生物型企業の時代

  三つの産業技術
  生産技術と資本財産業
  高度システム産業
  鍵となる感覚知による情報合成
  質の高い情報が発生している場所
  生物的な情報
  情報の生まれる場所
  質の産業の原点、江戸型産業社会
  質を追っかけたエリートのモノづくり
  市場のなかに入って見る
  トップダウン型の改善
  全体システムのデザイン
  地場産業の連携
  共同生活を通した人間形成

第2章 生物の世界と企業の世界

  今西錦司著『生物の世界』の読み方
 生物のすみわけと企業のすみわけ

  深川というところ
  共同体というすみわけ社会
  不自然な時代——大量生産時代
  企業の世界と生物の世界のちがい
  新しいすみわけの方向
  マエカワ流すみわけ
  生物として生き続けること
  現場・現物・現実が原点
  感覚知が主で論理知が従
  完成度の高い生物社会
  生きることはつくること
  空間的、即時間的な世界は、構造的、即機能的な世界
  部分の独立性と全体の統合性

第3章 システム開発力

  限界にきた近代知性
 大量生産型モノづくりの発展と結末

  市場と企業の不連続の発生
  日本のカイゼンのやり方
  環境変化のインパクト
  全体システムの開発
  変化の本質をつかむ「感覚知」
  社内外の連続したシステムの開発
  共同体的な関係
  新ローカル市場
  新しいシステム開発力
  生活者として場所に立つ
 日本の資本財産業の役割

  資本財産業の体質転換
  なぜ日本の資本財産業は強いのか
  日本型ベンチャービジネスの特徴
  本来のアントレプレヌールシップ
  場所的、生物的なシステムアプローチ

第4章 モノづくり、人づくり、文化づくり
 近代産業の本質

  欧米と日本のモノづくりのちがい
  日本型生産技術と欧米型生産技術
  生死の渕で発揮する集中力
 産業社会の進化

  量の時代を終える三つの社会変化
  期待される新しい産業社会
  全部と全体は異なる
  全体性を養う
 文化的なモノづくり

  情報の付加価値を上げる
  モノづくりの組織は意味情報をベースとした組織である
  「データの組織」の終わり
  プリミティブな文化づくり——興味を持ったものを端から全力で全員でやる
  外を観る、合成する
  システムの質を変える
 生命として生きる

  連続した世界、連続した場のなかで、離れたところが創造を生む
  感じたことで行動を起こす
  感じる、感じとる、ということ
  とらわれない、ということ
  人とモノとも一体化できる
  排除しない、切り捨てない

第2部 マエカワの共同体世界

第1章 場所について
 場所的な企業活動

  先端的な生産と消費のあり方
  生かされている世界
  非言語系のコミュニケーション
  場所への接近—感じたことで話し合い行動する

第2章 マエカワの独法化
 現場・現物・現実

  独法のさきがけ
  自己中心的な自己と場所中心的な自己
  全体は変わるときには一挙に変わる
  知恵はどこから出てくるか
  トップダウンの擁立
  現場・現物・現実の、におい
  製・販・技の立場から全体の情報を出す
 自立しながら統合する

  統合の芽をはらんだ自立
  微弱な電波を感知する
  感覚知→論理知→シナリオ→モノ
  共創の輪を広げ場所を広げる
  製と技と統合化された販売
  日本の「場」と海外の「場」

第3章 共同体になる
 階層的、共同体的組織

  世界は一つの共同体
  どのように共同体として生き続けたか
  開放系と階層性という企業DNA
  共同体的階層企業組織の特徴
  新しい場所に進む
 共同体の成立

  共同体の成立を通してわかってきたこと

第4章 発生について
 直観と類推

  発生の神秘性
  直観と類推
  発生の原点と広がり
  開発における連続性
 発生を育てる

  ルールはつくるな!
  最初の発生のとき
  発生を全員でつかみ育てる
  正しいことをやるな、感じたことをやれ
  発生と共同体

第5章 動と静の融合

  定年ゼロ
  八〇歳まで働き続ける
  動と静の連動した共同体
  日本の路線

おわりに



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著者

前川正雄(まえかわ まさお)
1932年東京生まれ。1955年早稲田大学理工学部卒業後、株式会社前川製作所入社。1971年代表取締役社長就任。1996年代表取締役会長就任。2004年より取締役名誉会長。スイス在住。

株式会社 前川総合研究所
産業用冷却装置メーカーの前川製作所のグループ企業。平成元年の5月に創立以来、生産技術改善コンサルティング事業(生産ラインの自動化等)、企業活動のコンサルティング事業(ISO・HACCP取得支援等)、地場産業の活性化を目指した自治体や地元企業との取り組み(社会システム)等を行なっている。また、“生かされている場所から自己を観る”という新しい視点からの独自の企業経営哲学を社内外に発信している。
住所:〒135-8482 東京都江東区牡丹2-13-1
電話:03-3642-8099


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