目次

日本再生の産業戦略

3大科学技術の発展と日本が再び世界をリードする道


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表紙




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まえがき

第1部 21世紀(2000—2020)の日本経済を牽引するリーディング産業群

第1章 科学技術(テクノロジー)発展の方向性
 1 知の時代の歴史的意味
 2 テクノロジーのフロンティアは極微の世界

第2章 情報テクノロジー、ライフサイエンス、ナノテクノロジーは社会と産業をどう変えるか
 1 情報テクノロジー(IT)は人間や社会の知的能力を拡大する
 2 ライフサイエンスは健康寿命を大幅に延ばし農業を革命的に変える
 3 ナノテクノロジーは工業文明を根本的に再構築する
 4 環境やエネルギー問題は大きく解決に向かう

第3章 自己進化できない産業は淘汰される
 1 日本の産業構造を見直す
 2 技術イノベーションの基調と産業戦略


第2部 情報技術は未来の社会と産業をどう変えるか

はじめに

第1章 これからもITは進歩しつづける
 1 通信、ネットワーク
 2 コンピュータ、情報機器
 3 ソフトウェア
 4 部品デバイス
 5 ロボット
 6 新しいタイプのIT

第2章 ITは社会をどう変えるか
 1 家庭
 2 余暇、娯楽
 3 ヘルスケア
 4 教育
 5 交通、物流
 6 環境問題
 7 政治、行政
 8 災害対策
 9 犯罪、犯罪対策

第3章 ITは産業をどう変えるか
 1 企業形態、勤務形態
 2 製造業
 3 サービス
 4 IT産業
 5 研究開発


第3部 ライフサイエンスは未来の社会と産業をどう変えるか

はじめに

第1章 今世紀に大きく開花するライフサイエンス
 1 ヒトゲノムの構造がわかった
 2 始まったポストゲノム戦争
 3 近未来のライフサイエンスの発展

第2章 ライフサイエンスは社会をどう変えるか
 1 安心・安全な社会の実現——多くの病気は克服できる
 2 高QOLな高齢化社会の実現——病気は予防する
 3 食料は量から質に
 4 環境汚染は修復から予防へ
 5 クリアすべき社会的・倫理的課題

第3章 ライフサイエンスは産業をどう変えるか
 1 医薬品産業
 2 医療関連産業
 3 農業と食品関連産業
 4 環境・エネルギー産業
 5 化学工業


第4部 ナノテクノロジーは未来の産業と社会をどう変えるか

はじめに

第1章 ナノテクノロジーは、なぜ注目されるのか
 1 ナノテクロノジーとは?
 2 新しいツールの発見がナノテクノロジーを急速に進歩させた
 3 ナノテクノロジーは原子を操作し、組織化し、新しいナノ構造を作ることができる
 4 「モノ作り」の世界にパラダイムシフトが起こる
 5 ナノテクノロジーは分野横断的で、学際的な科学技術

第2章 ナノテクノロジーの研究開発は国際競争の激戦地
 1 世界のナンバーワンを目指す米国の国家戦略
 2 ナノテクノロジーの先進国である欧州
 3 日米欧を追いかける新興アジア

第3章 ナノテクノロジーは社会をどのように変革するか
 1 ナノテクノロジー革命到来の予測
 2 環境・エネルギー問題をブレークスルー
 3 健康・医療分野の課題をブレークスルー
 4 ナノテクノロジーが引き起こす可能性のある社会問題

第4章 ナノテクノロジーは産業をどのように変革するか
 1 ナノテクノロジーは国際的な産業競争力の鍵を握る
 2 ナノテクノロジー関連産業の将来性を予測する
 3 材料・化学産業はどのように変わるか
 4 IT・エレクトロニクス産業はどのように変わるか
 5 バイオ・医療産業はどのように変わるか
 6 環境・エネルギー産業はどのように変わるか
 7 その他の産業にはどのような影響があるのか
 8 2010年のナノテクノロジー関連産業の世界市場を予測

第5章 日本のナノテクノロジーの行方
 1 日本産業の復活のために必要な産業の再生と新産業の勃興
 2 産業や社会への影響を予測することが重要
 3 産業界と大学はナノテクノロジーにどう取り組むべきか
 4 ナノテクノロジー政策を牽引する3省庁

あとがき


参考文献

あとがき



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梗概

次世代の収益の柱は何か。
産業空洞化を防いで日本経済を再生させ牽引するリーディング産業は構築できるのか。


●21世紀の産業戦略=極微の世界への挑戦
   ↓
 日本の将来は
 科学技術立国で成功するかどうかにかかっている
   ↓
 21世紀の科学技術のフロンティアは
 量子力学の支配する極微の世界である
   ↓
 極微の世界に挑戦する科学技術の3本柱は
 IT、ライフサイエンス、ナノテクノロジーである
   ↓
 この3本柱は
 お互いに影響し合いながら相乗効果をあげつつ
 三位一体となって科学技術を牽引する
   ↓
 つまり
 それぞれが独立した科学技術であるというより
 他の2つの進歩なくして自らの進歩もあり得ないという
 相互利他型の科学技術である
   ↓
 したがって
 3分野の1分野をマスターするだけでは
 企業も、国家も、繁栄することはあり得ない


●21世紀の日本経済を牽引する新しい産業のかたちが見えてきた

次世代の収益の柱は何か。産業空洞化を防いで日本経済を再生させる方法はあるのか。
IT、ライフサイエンス、ナノテクという、一挙にビジネスの花を開花させようとしている3大科学技術革新の今と明日を示して、その問に答える。


●資源のない日本にとって、科学技術への挑戦こそ、明るい未来を感じさせる唯一の道

21世紀は、人間の知的能力が大きく拡大する世紀であり、多くの難病が克服される生命の世紀であり、地球や自然界と共生でき、エネルギー源の心配のない革命的なモノ作りを目指す世紀であり、知恵だけで大金持ちになるチャンスのある世紀である。(「まえがき」より)



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著者紹介

山下 義通(やました よしみち)
東京大学工学部卒業。三井物産を経て米国ボストンの技術系シンクタンクのアーサー・D・リトル(ジャパン)社長、米国本社副社長、マサチューセッツ工科大学顧問、早稲田大学客員教授(技術経営・経営戦略)、21世紀産業戦略研究所社長を経て、現在、イノベーション戦略研究所所長。
内閣府総合科学技術会議専門委員、産業構造審議会等各種審議会委員等歴任。
著書:『ニッポンの出番』等多数。



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