目次


現場で生かす リスクマネジメント


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに いま、なぜリスクマネジメントか
 なぜ企業不祥事が起こるのか
 社会が変わっているのに変われない大会社
 どうしたら企業不祥事は回避できるのか


第一章 繰り返される企業不祥事

 事例一 三菱自動車
 事例二 雪印乳業
 事例三 雪印食品
 事例四 日本ハム
 事例五 三井物産
 事例六 東京電力


第二章 企業を追い詰める新たなリスク

 一 社会が変わった

  1 不安の渦巻く社会
  2 安心と安全を求める消費者
  3 あらゆる局面で求められる企業の説明責任
  4 法令違反に対する社会の厳しい目
  5 規制緩和とコンプライアンス
  6 続発する内部告発

 二 会社は変わらない

  1 会社の常識・社会の非常識
  2 成功体験が改革を阻む
  3 大企業にこそ専門家の知恵を

 三 社会も会社も変わらなければ——失敗を恐れるなかれ


第三章 リスクとリスクマネジメント

 一 リスクとは何か

  1 不確実性の時代
  2 社会の変化に伴ってリスクも変化する

 二 リスクマネジメントとは何か

  1 安定的経営を維持するための経営手法
  2 リスクマネジメントは儲かるか
  3 リスクマネジメントは実務の学問

 三 保険から始まり保険を超えるリスクマネジメント

  1 保険でカバーしきれない企業リスク
  2 不要な備えはしない
  3 リスクはチャンス?

 四 リスクマネジメントは基本方針の確立から

  1 重要方針の策定と徹底
  2 トップによる明確な方向づけを
  3 法令の重視

 五 緊急時には何を優先させるべきか


第四章 リスクマネジメントの組織と体制

 一 通常時のリスクマネジメント体制

  1 企業トップの役割
  2 リスクマネジメントの社内組織

 二 緊急時の危機管理体制

  1 万が一のときは現場判断が優先
  2 緊急対策本部の組織と役割
  3 対策本部をつくる

 三 リスクマネジメント要員の養成と教育訓練

  1 リスクマネジャーの条件
  2 マニュアルの作成とシミュレーションの反復


第五章 企業のリスクコミュニケーション

 一 リスクコミュニケーションとは何か

  1 リスクコミュニケーションの背景にあるもの
  2 リスクコミュニケーションとは対話すること
  3 ここまで求められるリスクコミュニケーション

 二 高まる市民の意識

  1 専門家と素人の相互不信——原子力発電はなぜ理解されないのか
  2 企業に対する不信感
  3 わからないことへの不安

 三 企業は消費者にわかる言葉で説明を

  1 一般消費者とのリスクコミュニケーション
  2 取扱説明書とリコール——新たな信頼関係
  3 参天製薬異物混入事件
  4 リスクを冷静に受け止める

 四 社外コミュニケーション——何をどこまで話すべきか

  1 企業は常に悪者扱いされる
  2 企業が「加害者」になる条件
  3 信用を上回る利益はない
  4 隠した以上は責任を取る
  5 不信感を払拭する
  6 内部告発の時代——知られる前にさらけ出せ

 五 社内コミュニケーション——内部告発を引き起こさないために

  1 蔓延する内部告発
  2 内部告発を防ぐには
  3 内部通報窓口の設置

 六 事件・事故発生時のマスメディア対応

  1 処理のまずさが批判を拡大
  2 マスメディアにとっては社会正義が錦の御旗
  3 迅速、正確かつ誠実な対応を
  4 事故を拡大させない記者会見

あとがきに代えて



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著者紹介

上野治男(うえの・はるお)
1965年東京大学法学部卒業後、警察庁入庁。
広島・福岡県警課長、在米大使館1等書記官、兵庫県警刑事部長を務め、84年より内閣官房危機管理等担当室長に就任。その後、竹下内閣総理大臣秘書官、群馬県警本部長、防衛庁 教育訓練局長を歴任。94年より、松下電器産業 顧問に就任。同社取締役・法務本部長、常務取締役として、企業法務・全社のリスク管理・企業倫理・情報セキュリティに携わる。また、小糸製作所 社外取締役を兼務。04年より、松下電器産業 顧問。ほかに、日本経済団体連合会経済法規委員会委員、関西経済連合会企業経営委員会委員、外務省 海外安全官民協力会議委員、危機管理システム研究学会副会長、NPO日本セキュリティ監査協会 副会長を務めている。


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