目次


『ヒューマン・リソース・マネジメント』

ビジョンの実現を可能にする組織・人材マネジメントとは何か


[目次] [著者紹介]


表紙




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まえがき

第1章 事業ビジョンと人材マネジメント

  1 事業ビジョンとは何を決めるのか

    顧客ターゲット、顧客価値、どうやって儲けるのかを決めること
  2 事業ビジョンとは経営の意思

    提供価値の何に重点を置くのかを決める
    提供価値を意識させる人材マネジメントが重要
  3 組織・人材ビジョンと戦略の関係

    組織・人材マネジメントと同時に戦略を考える
    戦略とは競争上の優位性のこと
  4 戦略性の高い人材マネジメントとは

    「日本型人事制度」を求めるのは、思考停止の発想
    日本的人材マネジメント、アメリカ型成果主義など存在しない
  5 人材マネジメントになぜ戦略性が必要なのか

    多くの人が優位性を構築するビジネスが増えている
    ビジネスモデルの優位性は長続きしない
    人材マネジメントの戦略性がブランドを生む
    事例1:「ソリューション」という価値提供(日本IBM)
    事例2:「経験」という価値提供(スターバックスコーヒー)
    事例3:「幸せな最晩年」という価値提供(青梅慶友病院)
    事例4:イントレプレナー型のビジネスリーダー人材育成(リクルート)
    事例5:GEの継続的リーダー育成機関クロトンビル

第2章 組織の自律性と組織運営の仕組み

  1 自律組織とは何か

    ピラミッド組織の対極にあるのが自律組織
    自律組織はリーダーシップの拡散化
    自律組織でないと環境変化に対応できない
  2 自律組織における組織マネジメント

    組織マネジメントの6つのスタイル
    自律組織に必要となる人材像
  3 自律組織における組織品質とは

    組織品質の高い組織マネジメントの要件
  4 先行指標による人材マネジメント

    先行指標のための体制づくり
    評価基準の納得性
    チームや部門の先行指標を実現することが基本
    事例1:スターバックスコーヒー
    事例2:シアーズ・ローバック

第3章 人の能力と人材フローマネジメント

  1 人の能力—4つの切り口

    人材フローマネジメント(人材の流れ)とは何か
  2 人の能力—スキル

    短期的に新しいものを学ぶことが重要
    日本人は学習能力が低下している
    スキルにこだわりすぎると、キャリアの固定化や陳腐化が生じる
  3 人の能力—頭の良さ

    頭の良さはある程度は把握できる
    WHAT構築能力がなければ、頭が良くても役に立たない
  4 人の能力—行動特性・思考特性

    成功体験によってWHAT構築能力が身についてくる
    成果を出すためにはWHAT構築能力が必要
    コンピタンシーとは行動特性・思考特性のこと
  5 人の能力—動機

    内的にその人をドライブする要素は安定的
    動機をうまく発揮すると、自分のドライブ能力が発揮できる
  6 動機と能力発揮の関係

    「勝負能力」は新しい課題、新しい仕事で開発する
    意思と努力と継続的フォローで能力を開発する
    能力開発のトレーニング
    能力開発の投資対効果
  7 能力開発と効果測定

    最初の10年が肝心
    フォローアップの仕組みが必要
  8 人材育成の5つの要素

    OJTは重要だが、ほったらかしが起こる可能性も
    事例1:スキル習得能力の重視(CSKコミュニケーションズ)
    事例2:パーソナリティー採用(サウスウエスト航空)

第4章 人事制度の歴史と報酬管理の流れ

  1 日本企業の給与構成の特徴

    基本給の割合が低く抑えられている
    複雑な給与体系からシンプルな年俸制に
  2 年功序列賃金の前提条件

    年功序列賃金は長期後払い賃金制度
    年功序列の成立する3つの前提条件
    年功序列は維持不能になった
  3 アメリカの人事・報酬制度の歴史(1)

    1960年代半ばまでは、組織階層のみで単純に報酬管理
    ポイントファクター型職務等級制度が普及
    職務等級制度の欠点
  4 アメリカの人事・報酬制度の歴史(2)

    80年代に目標管理による成果賃金が一般化
    ジョブよりコンピタンシー重視、チームワーク重視へ
  5 日本の人事・報酬制度の歴史

    日本の年功序列を支えたもの
    ポスト不足を解消しようとした職能資格制度
    年俸制の登場
  6 これからの人件費管理・報酬制度の流れ

    これからの報酬制度の4つの流れ
    個別相場を重視した人件費管理の流れ
    事例1:ミスミの報酬制度

第5章 仕事コミットメントと組織コミットメント

  1 コミットメントとは

    企業・組織のパフォーマンスはコミットメントと相関が高い
    コミットメントの重層性
  2 コミットメントのタイプと影響要因

    外因的コミットメントと内因的コミットメント
    コミットメントを強くする影響要因
    衛生要因としての報酬や認知
    報酬で外因的コミットメントを引き出す
    衛生要因としての報酬制度
    事例1:コミッション営業のマネジメント
        ノードストローム
        メンズウエアハウス
        A・G・エドワーズ
  3 内因的コミットメントを引き出す

    コーチングの考え方が役立つ
    仕事やキャリアの充実感の形成
    主体的ジョブデザイン行動とは
  4 組織へのコミットメントのタイプ

    コミットメントにはいろいろなタイプがある
    (1)ビジネスリーダー型
    (2)プロフェッショナル型
    (3)ブランド求心型
    事例2:シアーズ・ローバック

第6章 雇用とキャリアのマネジメント

  1 雇用とキャリアの過去モデル

    典型的な3つのモデル
    (1)新卒重視終身雇用モデル
    (2)ハイヤーアンドファイヤーモデル
    (3)オープンポジションドリブンモデル
  2 雇用とキャリアの新しいモデル

    エンプロイアビリティーよりキャリアコンピタンシーが重要
    (1)エンプロイアビリティーモデル
    (2)キャリアコンピタンシーモデル
    事例1:職種別適性より企業ビジョンとの相性で採用(サウスウエスト航空)
  3 最近のキャリアマネジメントの課題

    ミクロ的な6つの課題
  4 今度のトレンド1—雇用形態の多様化

    契約社員、パートタイマー、非正社員の活用が広がる
  5 今後のトレンド2—外部人材の活用

    外部人材をどこにどう使うのか、基本原則を明確にする
  6 今後のトレンド3—キャリア自律の推進

    キャリア自律が会社を強くするという理解を徹底させる
    事例2:人材構成の多様化(リクルート)

第7章 福利厚生のマネジメント

  1 これまでの福利厚生

    新しい形の福利厚生マネジメントが求められている
    戦後第1世代の福利厚生
    戦後第2世代の福利厚生
    少子高齢社会の中の新しいニーズ
    持たざる福利厚生
  2 日本の年金制度の変遷

    税制適格年金と厚生年金基金
    確定拠出型年金への移行
    少子高齢社会こそ年金は重要
  3 アメリカの福利厚生制度の変遷

    401kの普及
    中間型キャッシュバランスへの移行
    日米の相違
    カフェテリアプラン
  4 第3世代の福利厚生

    これからの福利厚生を考える際の5つの視点
    少子高齢社会型メニュー
    プレッシャーと変化の激しい職場環境への対応
    人材流動化を前提とする流れ
    高いコスト対効果
    自立支援型プログラム


あとがき◎企業変革における人事部門の7つの役割



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著者紹介

高橋俊介(たかはし・しゅんすけ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。主な著書に『自由と自己責任のマネジメント』『組織マネジメントのプロフェッショナル』『スローキャリア』などがある。

株式会社ビジネス・ブレークスルー(http://www.bbt757.com/)
大前研一総合プロデュースのビジネス専門チャンネル。ビジネスの基礎からテーマ別講座まで、大前研一をはじめとした一流の講師陣が最先端のビジネス情報、経営ノウハウを提供。4000時間の日本で質量ともに最も充実したマネジメント系コンテンツを持ち、新人から経営トップまで目的に応じて継続的に学べる豊富なサービスを提供している。


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