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シニアビジネス

「多様性市場」で成功する10の鉄則


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ 団塊市場を見ているだけでは、団塊市場は見えてこない

序章 多様性への適応力
——シニア・団塊市場は「多様なミクロ市場の集合体」になる

  なぜ、シニア市場は多様性が強いのか
  現代に生きるシニア・団塊世代の消費行動は、ますます多様化する
  団塊世代は、団「壊」世代になる
  「シニア市場」「団塊市場」というマス・マーケットは存在しない
  共通点が多い日米のシニア・団塊世代のニーズ
  アメリカは、成功・失敗事例の「見本市」
  必要なのは、先回りの戦略を発想するための「視野の広さ」

第1章 「不」の発見者
——飽和市場の隣には、新たな「不」が出現する

  壁にぶつかるフィットネスクラブの中高年顧客開拓
  急成長の女性専用フィットネス「カーブス」
  カーブスが中高年女性の気持ちをつかんだ理由
  日米間に差がない中高年のフィットネスへの不満
  加盟店にもメリットの多いことが高成長のカギ
  「社交性」のほうが「クラブでの経験」より重要
  飽和市場の隣には、新たな「不」が出現する
   第1章「不」の発見者…まとめ

第2章 商品シーズ編集者
——商品の形態は「シーズ型」から「ニーズ型」へ向かう

  苦戦が続く日本のスーパー、百貨店などの小売業界
  慢性腰痛もちの不満は、トータルな解決策を得られる場がないこと
  腰痛・首痛解決のワンストップ・ショップが人気
  高度な相談サービスと豊富な選択肢とがビジネスモデルの勘所
  「睡眠不安解消サービス」の可能性
  快眠支援サービスの中身はどうあるべきか
  「商品シーズ型」より「顧客ニーズ型」のサービスが求められる
   第2章 商品シーズ編集者…まとめ

第3章 エイジング・スタイリスト
——商品の重点は「機能」から「スタイル」へ移る

  顧客ニーズに追いついていないシニア向け商品・サービス
  数少ないシニア・ターゲットの通販会社「ゴールドバイオリン」
  多彩な品揃えで顧客ニーズをカバー
  年長者に配慮した商品化ノウハウがヒットの秘訣
  過去の失敗事例に学んだビジネスモデル
  商品スタイルを仮想体験してもらうのが売れる秘訣
  売れる「スタイル」を顧客から吸い上げ、商品化する手法
  「エイジング・スタイリスト」が求められている
   第3章 エイジング・スタイリスト…まとめ

第4章 出張駆込み寺
——商品の提供場所は「店頭」から「在宅」へ向かう

  私の夫、貸します
  一人暮らしの生活周りを支える「ミスターハンディマン」
  「DIYショップ」から「DIY代行サービス」の時代へ
  顧客の「出張駆込み寺」になることが、リピーター獲得のカギ
  ペット向けのサービスも「店頭」から「在宅」へ
  ペットを「擬似家族」として徹底的にもてなすと考えると発想が広がる
   第4章 出張駆込み寺…まとめ

第5章 プライベート・コンシェルジュ
——コンシェルジュ・サービスは「富裕層」から「大衆層」へ向かう

  高齢化の進展とともに進化する介護以外の在宅サービス
  介護以外の在宅サービス拡大の条件
  在宅サービスは「コンシェルジュ・サービス」へ
  ハイテクによるハイタッチの拡大、「プライベート・コンシェルジュ」
  プライベート・コンシェルジュは、大衆化に向かう
   第5章 プライベート・コンシェルジュ…まとめ

第6章 第三の場所
——毎日定期的に「行くところのない退職者」が増える

  高齢者が集まらない「老人クラブ」
  大人気の「シニアのためのスターバックス」
  シニア自身の提案からサービスが生まれてくる仕組み
  「第三の場所」を商品化した「スターバックス」
  スターバックスに見る「第三の場所」の機能的進化
  日本でも退職した人向けの居場所が少ない
  退職した人向けの「第三の場所」の条件
  日本での展開のために、何が必要か?
   第6章 第三の場所…まとめ

第7章 知的合宿体験
——生涯学習には「身体を使う学び」が求められる

  中高年が目立ってきた「学習市場」
  世界最大のシニア向け体験学習サービス「エルダーホステル」
  大学生活体験型の旅行商品「シニア・サマースクール」
  増加するシニアによるシニアのための生涯学習機関「LLI」
  なぜ、これらの生涯学習サービスが、シニアに人気があるのか?
  アメリカでこれらの生涯学習サービスが運営できる理由
  発展途上の日本のシニア向け体験学習サービス
  真に成熟した生涯学習サービスのために何が必要か
   第7章 知的合宿体験…まとめ

第8章 ナレッジ・ネットワーカー
——自分サイズのミニ企業「ナノコーポ」が増えていく

  定年後も働き続けたいと思う人が増えている
  自分のやりたいことを自分サイズの仕事にして収入を得たい
  会員同士が互いの営業マンになる「ル・ティップ」
  運営ルールを徹底的に構造化すると、助け合いの精神が生まれる
  大企業とナノコーポをつなぐ営業代理店「ハイテクコネクト」
  クレームが発生しない「アナログ・マッチング」
  これまでの人材派遣会社との違い
  ナノコーポに関する「深い背景知識」が差別化のカギ
  日本のナノコーポ向け営業支援サービスの現状
  シニアのナノコーポは、シニアが支えるのがよい
   第8章 ナレッジ・ネットワーカー…まとめ

第9章 知縁
——居住コミュニティでは「知的刺激」が求心力になる

  大学とのつながりが強まるアメリカのシニア住宅
  名門大学との連携が人気の「ケンダル・コミュニティ」
  カレッジリンク型が入居者に人気な理由
  なぜ、いま「カレッジリンク型」のシニア住宅が増えているのか
  メリットが多い「カレッジリンク型」コミュニティ
  これからのシニアは「知縁型コミュニティ」を求める
  「カレッジリンク型」を日本で実現するために何が必要か
  日本の大学にとっての新たな社会的役割と事業機会
   第9章 知縁…まとめ

第10章 ゆるやかな大家族
——「個」と「集団」との境界があいまいになる

  都市部に増える親世帯と子世帯との「近居」
  核家族が「ゆるやかな大家族」になる
  親族を頼れない場合は、継続ケアサービスのある施設に向かう
  他人同士が「ゆるやかな大家族」になるアメリカのシニア住宅
  「第四の縁」がシニアの居住コミュニティ形成を促す
  日本でも他人同士が「ゆるやかな大家族」になる例が出現
  日本における「助縁型コミュニティ」の今後の課題
  高齢社会は「居住者主導」の住宅づくりが増えていく
  「大家族」では「世代間」「入居者間」の学び合いが復活する
   第10章 ゆるやかな大家族…まとめ

終章 「多様性市場」で成功する10の鉄則

  「多様なミクロ市場」を形づくるものと市場適応のための「鉄則」
  鉄則1 自分の顧客の「不」の解消を商品・サービスに転換せよ
  鉄則2 顧客の「声なき声」に深く共感して、サービステーマを決めよ
  鉄則3 自分の「祖父母」「両親」を喜ばせるつもりで品揃えを決めよ
  鉄則4 困った時はあの人に聞け、と最初に声がかかる「出張駆込み寺」になれ
  鉄則5 人間の感性が高まり、能力が発揮されるように「ハイテク」を使え
  鉄則6 職場に代わる「第三の場所」で「シャワー効果」を起こせ
  鉄則7 知的合宿体験により問題意識が近い人同士の「化学反応」を促せ
  鉄則8 互いの「背景知識」が「自然に深まる仕組み」をつくれ
  鉄則9 人間の最高の楽しみ「学び」を住まい方の中心に持ち込め
  鉄則10 「個」と「集団」とをブレンドする「世話役」になれ

エピローグ 自分の感性で判断し、自ら先駆者として一歩踏み出す

謝辞



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著者略歴

村田裕之(むらた・ひろゆき)
村田アソシエイツ代表。1986年東北大学大学院工学研究科修了。民間企業勤務後、フランス国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学部修了(MBA)。フランス最大の国営石油会社エルフ・アキテーヌ(現トタール・フィナ・エルフ)勤務を経て1991年株式会社日本総合研究所入社。以降、民間企業494社とともに13の異業種コンソーシアムを運営し、新事業開発を推進。同社創発戦略センター主任研究員を経て、2000年7月シンクタンク・ソフィアバンクの設立に参加、ディレクターを歴任。2002年4月村田アソシエイツ設立。多くの民間企業の新事業開発に参画する一方、アクティブシニア市場研究の第一人者として日米シニアビジネスに関する講演、新聞・雑誌への執筆多数。アメリカのシニアビジネスのフロントランナーで構成されるシンクタンク「The Society」の唯一の日本人メンバー。アメリカのシニアビジネス分野に影響力をもつアメリカン・ソサエティ・オブ・エイジング のビジネス・フォーラム・オン・エイジングのメンバーも務める。
Eメール:hirosb@muratainc.com ホームページ:http://muratainc.com/


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