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ソースネクスト 「特打」マーケティング

「非常識」を「常識」に変えた販売戦略とマーケティング革命


[目次] [著者紹介]


表紙




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プロローグ 成熟市場のマーケティングの原型がここにある
 成熟市場に合わせた4P再編の可能性
 「顧客にどう受け入れられるか」をマーケティングの照準に
 ビギナー層の立場に立つことが人々の消費感を変えた
 パソコンをエキサイティングな生活道具に

第1章 日用品化戦略  パソコンの恩恵を多くの人に知ってもらう

 パソコンソフトをもっとポピュラーなものに
 安くても必要のないものは消費対象にならない
 日常の購買拠点でパソコンソフトに接する場を広げる
 興味と必要性から商品を自由に選択できる環境に
 ネットでは顧客こそが市場の拡大発展の担い手
 ソースネクストブランドの確立がコモディティ化を支える

第2章 プロダクト革新戦略  誰でも使えるパソコンソフトにするために

 社内ニーズと市場の潜在ニーズがかみ合ったソフト「特打」
 消費者の利便性をどう高めるかが開発の中心軸
 ユーザーと開発者の架け橋となる
 ユーザーすべてのニーズを汲み上げてこそ本当のコモディティ化になる
 ユーザーに必要なソフトは1980円を基準に
 マーケティングとは「顧客の創造」である
 パソコンはまだまだハード偏重の市場

第3章 プレイス戦略  販売チャネルの拡大でコモディティ化を推進

 ソフトの取扱店がわずか1年で2万店に拡大
 コンビニの売り場のすき間に存在価値を見出す
 書店はソースネクストにとってコモディティ化戦略の象徴
 ホームセンターからスーパー、ドラッグストアまで取扱店を拡大
 家電量販店の店頭デモはプロモーションの生命線
 専用什器が単位面積当たりの売り上げ増に貢献
 eショップへユーザーを誘導し顧客の固定化を狙う
 法人需要の獲得が個人需要につながる
 すべての消費者が必要な時に簡単にソフトを入手できるように

第4章 プライス戦略 なぜ「1980円」が可能になったのか

 スリム化はユーザーの不利益を克服するため
 コモディティ化の本質はパソコンをユーザーの手に取り戻すこと
 低価格の方がマーケットサイズは何倍にも膨らむ
 吉野家・ユニクロから学んだ値ごろ感と選択性
 ユーザーが恩恵を十分感じてくれれば市場は成立する
 ハードとソフト、「鶏と卵」の均衡をどう突破するか
 全32ジャンル中9部門でシェアトップを実現
 一定の価格ですむという安心感が選択性を広げた

第5章 プロモーション戦略  「話題を作る」から店頭へと戦略をシフト

 消費者に商品を知ってもらう努力を徹底してやる
 マスメディアから店頭へプロモーション戦術をシフト
 店頭での地道な営業努力と大胆なプロモーション戦略
 リピート促進のために140万ユーザーへ日常的にメールを配信
 分かりやすいネーミングで商品価値を伝える
 店頭でのプロモーションこそ顧客を捕らえる中核的手段

第6章 スリムパッケージ戦略  売りやすさ、買いやすさを追求

 最適サイズの開発は商品のあり方を変え消費者利益を増大させる
 店頭に大量陳列するためにもスリム化は不可避のステップ
 個人のレベルや利用目的に合わせたユーザーの選択性を保証
 ソフトのタイトルは目的が分かりやすいように表現
 扉つきパッケージで従来の3倍の情報になる

第7章 顧客戦略 ユーザーの不安をいかに解消するか

 ユーザーのストレスを軽減しパソコンの利用価値を向上させるために
 すべてのユーザーの立場に立つことが原則
 顧客の利益を守ることこそビジネスの原点
 顧客満足向上のためのマイレージシステム
 サポートは購入代金に含まれるユーザーの当然の権利
 ユーザーの潜在的ニーズを探り出す日常的コミュニケーションを

第8章 市場革命  ソフトが変わればパソコン市場も変わる

 パソコンを日常商品にするためにソフトの側から変革する
 パソコン市場の変革へコモディティ化の新たな挑戦
 ソースネクストのブランドイメージをどう確立するか
 世界のソースネクストになることがパソコン市場変革になる
 目標は「世界一エキサイティングな会社になる」

エピローグ 六本木ヒルズ、もうひとりの革命児

 数人から始まったパソコン革命への序章
 創業からの企業理念は今後も不変
 消費者のためにどうあるべきかを一貫して追求
 パソコン本来の可能性を消費者に解放する



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著者

平林千春(ひらばやし・ちはる)
1947年長野県生まれ。法政大学社会学部中退後、雑誌編集長、フリージャーナリストを経て、1978年コミュニケーション・システム研究所を設立。代表取締役に就任。2005年4月より東北芸術工科大学デザイン工学部教授を兼務。数多くの商品開発、ブランド政策、市場開拓などのプロジェクトをコーディネート。また、マーケティング研究者としてヒット商品やロングセラー商品の研究、企業戦略の事例をマーケティングドキュメントとして発表。日本ビジネス作家協会理事長、ソーシャルマーケティング推進協議会副代表なども務める。著書には『奇蹟のブランド「いいちこ」』『365日のオンリーワンマーケティング』『コラボレーション・マーケティング』『ビール戦争』『シャープの液晶革命』(以上、ダイヤモンド社)、『ヒトはなぜその商品を選ぶのか』(日本実業出版),『花王強さの秘密』(共著/実業之日本社)『検証Jリーグ型マーケティング』(かんき出版)など多数ある。


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