１章　　心に傷を負った犬たち

もう一度人を信じてくれた犬
　見知らぬ犬の来訪
　捕獲大作戦！
　噛みつかれても、あきらめないよ
　家族に見送られて

自分で家族を選んだ犬
　殴られ続けた犬
　私の家に行こう…
　自分の家族を見つけられたんだね

自分を人間だと思いこんだ犬
　かわいい愛犬に噛まれたショック
　人間を異性として意識している!?
　二頭目の家族を迎えて

犬と人は不思議な絆でめぐりあう
　どうしようもない事情で手放された保護犬
　『捨てられたんじゃないよ…』と心の声が聞こえた
　主人の初めての犬となる


２章　　奇跡をくれた犬たち

愛犬がくれた命の奇跡
　チャット画面に現れた異常事態
　消えた愛犬の記憶
　奇跡が起こった！

家族の急死を知らせた愛犬
　心温まる犬との関係
　犬だけが知っていた…

犬が人の心を変えるとき
　小遣い稼ぎに繁殖を、と言った飼い主
　外飼いか、室内飼いか
　芽生え始めた愛情
　病気もともに乗り越えて

なぜ犬は笑顔を教えてくれるのか
　犬と暮らせない子供たちとは
　「犬は裏切らないからな…」


３章　　命の意味を教える犬たち

収容所からの悲鳴が聞こえますか　
　茨城県動物指導センターの実情を知る
　知られていない収容所の犬たちの悲惨な最期

聞こえない耳のかわりに
　その犬に合ったしつけ方がある
　ご近所の評判犬となって

犬は心で飼い主を見る
　よく物にぶつかる犬
　声をかけつづけて待ちなさい

梗概

不思議な絆で結ばれた犬と人との感動の実話集。

心を病んだ犬たちの心の更正と再生は、そのまま人間関係にも共通する。犬と人との関係と生の意義を考えさせるノンフィクション。

著者紹介

篠原 淳美（シノハラ アツミ）
篠原ドッグスクール 代表
1963年生まれ。
1994年より保護活動を開始する。
1996年からは、東京都と神奈川県で活躍する動物愛護団体のボランティアとして、保護犬のあずかりや新しい飼い主探しに携わる。
1998年、犬と飼い主のためのしつけ方教室「篠原ドッグスクール」を設立。
動物愛護の功労者として茨城県動物指導センター長賞、茨城県保険福祉部長賞受賞の他、日本動物愛護協会より表彰される。
現在、茨城県で10頭あまりの愛犬を家族として暮らしている。
執筆・講演活動をおこなうと同時に、茨城愛犬ビジネス学院で動物愛護講座の特別講師もつとめる。
著書に『心を病んだ犬たち』『愛することを伝える犬たち』（いずれもKKベストセラーズ刊）がある。


写真家紹介

米山 邦雄（ヨネヤマ クニオ）
1942年生まれ。
1971年より５年間、西川治氏のもとで助手を務める。
ファッション写真、子供の写真集等の制作現場で動物たちに出会う。
その後、独立しフリーに。
現在、「週刊競馬ブック」嘱託カメラマンとして、レース写真等で活躍中。
その他、単行本『心を病んだ犬たち』『愛することを伝える犬たち』のカバー並びに本文写真を担当する。