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だから片づかない。なのに時間がない。

「だらしない自分」を変える7つのステップ


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに
  「自分はだらしない」と思っている人のほとんどは、
  「きちんとすること」に嫌悪感を抱いているだけ。

第1部 土台をつくろう

第1章 自分を変える「七つのステップ」

  机の上の惨状に、あなたの人生が凝縮されている。
  「今度の週末に大掃除」なんて、決心するだけ無駄。
  「目的」から出発して「目的」に帰る。だらしなさをあらためる「七つのステップ」
  自分の中にある「四つのレベル」を使い分ける。

第2章 自分を説得しなければ、整理整頓ははじまらない。

  「だらしない人」は、整理整頓のメリットを知らないだけ。
  「芸術家の創造力は、だらしない生活から生まれる」という勘違い。
  だらしない人は、「言い訳の天才だ」。
  だらしなさの犠牲になるものは、お金、時間、健康……。
  大石を山頂まで押し上げては、転がり落ちた大石をまた押し上げる罰。

第3章 「どんな自分になりたいか」。具体的に描くほど実現は近い。

  書類の山を片づけて、久々に見た「机の上」。
  「あきらめ」よりも「あこがれ」。身近な人が、いいお手本になる。
  自分を勇気づける言葉を壁に張ろう。リアルに描写するほど効果がある。
  「怒鳴りたくなる自分」「冷静に反省する自分」。どっちも同じ自分自身だ。

第4章 だらしなさには、理由がある。

  自分がだらしない理由を、「ズボラだから」の一言で片づけてはいけない。
  混乱を生み出す張本人は自分自身。「環境が悪いから」と自分を哀れまない。
  毎朝のドタバタ騒ぎの原因は、実はささいなことだった。
  「整理できない」「いつも遅刻」という習慣に刻まれた「暗号」を解読する。
  気の緩みの積み重ねが、だらしなさを育てている。
  思い込みが信念になり、「雑然さこそが自由のシンボル」に?

第5章 隠そうとするから解決しない。助けを呼ぶ勇気を持て。

  声を出してサポートを頼むか、黙って「恥の上塗り」を続けるか。
  「どう解決するか」より、「誰を呼ぶか」が重要。
  同じ悩みを相互に共有する「ピア・コーチング」
  「だらしなさ」に不満がある家族だからこそ、真剣に助けてくれる。
  身近な「秘書」を活用すれば、雑事はすべて人任せにできる。
  整理のプロが楽しそうに片づける姿を見ると、自分もはじめたくなる。

第2部 知恵を使おう

第6章 「整理、ヤル気、行動」のリズムを楽しむ。

  整理整頓の最終目的は、効果的に行動して望みどおりの人生を送ること。
  ドタバタするのは準備ができていないから。時間と空間の余裕が「なんでも来い」を生む。
  物がなかなか捨てられないのは、「自分との一体感」があるから。
  物を捨てられない人は、「予定」も捨てられない。その「やるべきこと」は、本当に重要か?
  決断の先送りは、未来にゴミ(未決事項)を捨てるようなもの。
  だらしなさから抜け出す一〇のステップ。「ちょっとしたクセ」と「思い込み」が一番の敵。
  実行が習慣を生む。習慣が生活の一部になる。
  「人生の無駄」から解放されたいなら、整理整頓をシステム化しよう。
  勤務時間の七五パーセントは、「机の上の整理」と「折り返し電話」。

第7章 ガラクタがあふれているのは、物に所有されている証拠。

  「買う」「動かす」「片づける」「捨てる」 人生の大半は、物とのつき合いに費やされている。
  「買いたいリストから何週間も消えない」「置く場所が決まっている」これ以外なら買うな。
  その物にふさわしい置き場所は決まっている。使ったら戻す、使わなかったら捨てる。
  物は、過去の自分を語る宝物。愛着の一品にこだわろう。ただし、ひとつだけ。
  捨てる物を選ぶのではなく、とっておく物を厳選する。
  物を捨てる行為は、人生における決断。捨てるのは「物」なのか「思い出」なのか。
  書類の山を整理するときのコツは、「いま決断する」「ガラクタの戦士になる」

第8章 「あわててやる」より「すばやくやる」。

  時間に追いたてられるのが快感の人もいる。
  「準備、実行、完了」。一気に終わらせるほうが、あとで「やり残し」を片づけるより簡単。
  新しい仕事をはじめることで、前の仕事にけりがつけられる。
  時間のリズムを知ろう。実際にはじめると、意外にすぐ終わる。
  行動と行動の間には、必ず「移行時間」がある。
  逆算して移行時間をつくる、バックキャスティング手法。
  「ギリギリ」に生きがいを感じて、遅刻を興奮剤にする人たち。
  先延ばしとグズグズのクセは、自分を見直す「宝の山」。

第9章 約束を守ることが、信頼関係の整理術。

  言い訳を並べている自分は、「乱雑な机の上」そのものだ。
  最初から守る気のない約束が、日常生活の中にあふれている。
  他人のだらしなさにイライラする人ほど、自分にはきわめて寛大だ。
  「できません」と言う代わりに、だらしない行動でうやむやにする人。
  無理な仕事を引き受けてしまうのは、頼まれごとに即答しているから。
  社交辞令を平気でばらまく人は、「自分は情熱的で気前がいい」と勘違いしている。
  スケジュール表に、「予定なし」の時間を書き込もう。

第10章 集中力が加われば、「だらしなさ」は才能になる。

  一度に多くのことはできない。優先順位を決めて「ひとつ」に集中する。
  「やらなければいけないこと」は、思いついたらすぐにリストに記入する。
  「ヤル気が出る」ことがリストの絶対条件。一回で実行できる小作業に分けるのがコツ。
  今日の最優先事項を三つ選ぶと、朝一番にスタートダッシュができる。
  制限時間を決めてタイマーをセットしよう。「二時間」ではなく、「二〇分×六回」。
  パニックは一時的な化学反応。「いますること」に戻って心を落ちつけよう。

第11章 快適は、日常生活の中にある。

  物に振りまわされたくなかったら、暮らしをもっとシンプルにしよう。
  ガラクタを捨てて身軽になろう。「満腹感」より「満足感」。
  空間をきれいに片づけると、心の中にも余裕ができる。
  時間がないのではない。大切なことを最優先する勇気がないだけ。
  気がつかない人には「面倒な雑用」。気がついた人には「快適な生活のきっかけ」。

第3部 成果を楽しもう

第12章 目標が決まれば、すぐに行動したくなる。

  実現しなかった「大きな一歩」より、実際に踏み出した「小さな一歩」。
  「すべてを変えよう」なんて考えない。最初に手をつけるところをひとつ決めるだけでいい。
  やめたい習慣を分析しよう。「なぜそうなったのか」「どうなるのが理想か」。
  「すでに達成したこと」を思い出せば、失いかけた自信を取りもどせる。
  小さな達成感をたくさん味わおう。自分へのご褒美も忘れずに。
  大仕事に取り組むときのコツは、(1)できる範囲に分割、(2)簡単なものを先に。
  「だらしなさ」にも実は利点がある。利点と犠牲を明らかにする「六つの質問」。

第13章 変化とは、見慣れた世界と決別すること。

  片づける習慣は、慣れてきたころが一番の危機。
  変化の途中には「休み」もある。気力の波を上手に乗りこなそう。
  「こうなりたい自分」と「いまの自分」。その違いはどこか。
  「こうなる」と思ったことが現実になる。「自分はダメ人間」と思えば、そうなる。
  マイナス思考を取りのぞき、不運を元気に変える「ABCDEFモデル」。
  「あの人のここがきらい」に注目して、「影」の存在を突きとめる。
  遅刻することで、「勝利の気分」を味わう人もいる。
  混乱したオフィスは「家族の象徴」。片づけると家族を見捨てることになる?
  「真の変化」とは、見慣れた世界と決別すること。

第14章 一人ひとりの整理感覚は違っても、「わが家」はひとつ。

  同じ「わが家」なのに、くつろげる人と不安に感じる人がいる。
  「あなたのだらしなさが悪い」では、家族は同じ争いをくりかえすだけ。
  「靴下を洗濯カゴに入れるのは誰の役目か」には、もっと重要な問題が隠されている。
  「散らかしぶり」を争っているのではない。本当は「家族の意義」で争っている。
  「あの人は時間にルーズだから」では、相手への信頼感につながらない。
  家族に対する思いを再確認し、お互いの労をねぎらう「学びの会話」。
  趣味や生活スタイルが違っても、整理の習慣はまわりに伝染する。
  共有スペースを快適にする自己責任ルール。「出したら戻す」「脱いだらかける」
  子どもの目の前で整理の手本を示そう。「自分のほうが早いから」ではダメ。

第15章 一生懸命だけでは、仕事は片づかない。

  「職場の混乱」は、個人のせいではない。集団がつくり出したものだ。
  ストレスのない職場をつくる五つの効果的方法。
  共通の最終目的とビジョンを持ち、目標を一元化する。
  ひとつのプロジェクトには、五つの役割がある。
  非難から説明責任へ。「犯人捜し」の悪循環を断ちきろう。
  職場の混乱を少なくするために、個人ができること。
  電話の着信を拒否して、丸一日、整理と能率アップに専念する日。
  「一生懸命働けば、それだけ仕事が片づく」という勘違いが、混乱を生み出している。

エピローグ

訳者あとがき



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著者

マリリン・ポール(Marilyn Paul)
エール大学で博士号、コーネル大学で経営管理学修士号(MBA)を取得。社長をつとめるコンサルティング会社ブリッジウェイ・パートナーズの顧客には、ハーバード大学、米国運輸省、ダナ・ファーバー癌研究所、ファイザーなどが名を連ねる。現在、ボストン郊外で夫とふたり暮らし。

訳者

堀千恵子(ほり・ちえこ)
熊本女子大学(現・熊本県立大学)卒業。翻訳家。主な訳書に、L・M・クラウス『SF宇宙科学講座』(日経BP社)、M・デッケルス『愛しのペット』(工作舎)、J・ロバートソン『踊る帝国主義』(現代書館)、T・コルボーンほか『奪われし未来[増補改訂版]』(翔泳社、増補改訂部分訳)、ジョン・J・レイティ『脳のはたらきのすべてがわかる本』(角川書店)など。


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