目次


ケースで学ぶTOC思考プロセス

組織のジレンマをWin‐Winで解決する


[目次] [著者紹介]


表紙




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刊行に寄せて ビル・デトマー

はじめに

第1章 TOC概論

 ——思考プロセスをマネジメントに適用する
 ●TOC の基礎および各種の事例分析のしかた
 事例
 あてが外れた事業計画
 分析
 完璧なはずがなぜ
 ●一九八〇年代のTOCの基本概念
 ●G・ロイ・ホテルの本当の問題は、何だったのか
 ●スループットワールド対コストワールド
 ●TOCと原価計算
  われわれは本当に製品一単位当たりのコストを知っているのか
  なぜ経営者は、組織の成果を妨げるポリシーをつくってしまうのか
 ●TOCの思考プロセス(TP:Thinking Process)
  では、ロイは何をすべきか
 ●仮想か現実か——推奨する事例分析へのアプローチ

第2章 叩き上げの親父とハーバード出身の息子の経営論争

 ——順調なのに改革は必要かというジレンマ
 事例
 新旧対決
 分析
 培ってきた経営基盤に新手法をどう位置づけるか もしビジネスが伸びないなら改革に何の意味があるのだろう

第3章 「強み」を生かせず経営危機に陥る

 ——典型的な製造業のジレンマ
 事例
 光は何処に
 分析
 売っているのは光だが せっかくの「金鉱」をなぜ生かせいのか
  会社が金を儲けようとしているのを阻害しているのは何か
  生産現場に能力の制約があるのか
  市場への適切な従属化によって、何か失うものがあるのか
 ●思考プロセスのツールを使ってみる

第4章 忙しすぎて爆発寸前のサービス組織

 ——ある修理試験場でのジレンマ
 事例
 能力の限界
 分析
 破裂寸前の倉庫と忍耐 真のボトルネックはどこ、そして誰なのだろう
  試験場は現在の需要を満たしているのか
  キャパシティが制約になっているリソース(能力上の制約資源)があるのだろうか
  ボトルネックは、どんな足跡を残しているか

第5章 住民医療か、先端医療か

 ——病院経営のジレンマ
 事例
 結構ずくめの提案
 分析
 病院のスループット 「ゴール」とその付加価値「スループット」の定義から何が見えてくるだろう?
  肝臓移植部門新設のスループットとは何か
  われわれは、何がこの病院の制約かわかっているか

第6章 板ばさみ状態の中間管理職

 ——ある購買マネジャーのジレンマ
 事例
 私のバッファーはどこにある
 分析
 悲しき中間管理職 不確実な環境で何を基準に判断したら評価してもらえるのか
  ハーブが材料を確保しつつ、コスト管理もしっかり行うことを妨げているのはなにか
  ロールは、何本購入すべきか
  これは組織全体の視点からもっとも良識的な決断か
  どうすれば不確実性のコストを減らせるか
  これらすべてのことが「制約条件の理論」とどうつながるのか
  経営者はなぜ、中間管理職を、何をしても間違っているように見える状況に追い込んでしまうのか

第7章 プロフィットセンター化のひずみ

 ——思いどおりにいかなかった社長のジレンマ
 事例
 組織変革の展望
 分析
 組織再編が企業に与えたインパクト どう見直し、軌道修正すればよいのだろう?
  プロフィットセンターに再編したのは誤りだったのか
  正当な内部振替価格を見つけることは可能か
  権限と協調を兼ね備えた新しいアイディア

第8章 大型プロジェクト失敗のトラウマ

 ——何も学べなかった経営者のジレンマ
 事例
 ワニの目には涙
 分析
 失敗や驚きから因果をたどれば、極上の学習ができる どうすれば核心問題にたどりつけるか?

第9章 成功体験が壁になるとき

 ——成功を生んだ風土が次の失敗を招くジレンマ
 事例
 成功もまた問題なり
 分析
 論争の根本原因は、まったく別のところにある 企業風土から明らかになることは?

あとがき

参考分献

訳者解説——思考プロセスについて



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著者

エリ・シュラーゲンハイム(Eli Schragenheim)
経営コンサルタント。ヘブライ大学で数学と物理学を専攻。テル・アビブ大学でMBAを取得。OPTパッケージをゴールドラット博士とともに開発。1986年アブラハム・ゴールドラット協会(AGI)設立当初のメンバーの1人。経営研修用の大規模コンピュータ・シミュレータを開発、経営者向けのワークショップを精力的に行っている。テル・アビブ大学経営学部で教鞭を執るかたわら、学会論文・雑誌の執筆など多数。著書に『制約が市場にあるとき』(ラッセル社)がある。

訳者

中井洋子(なかい・ようこ)
株式会社モア・スループット代表取締役。
Delta Institute S.A.アソシエイト。1978年フェリス女学院大学卒業。IT関連企業、プライス・ウオーターハウス、SAPジャパンを経て2001年7月内山とともにモア・スループットを設立。現在は、アカウント・セールスにTOCを応用したソリューション「デルタTセリング」で受注を画期的に増大させるサービス、すなわちマネジメントの変革プロジェクトを提供している。ホームページhttp://www.more-throughput.com

内山春幸(うちやま・はるゆき)
株式会社モア・スループット代表取締役。
TOC−ICO創立メンバー・認定コンサルタント。1970年千葉工業大学卒業。NEC、SAPジャパンを経て2001年7月、中井とともにモア・スループットを設立、TOC分野で著名な米国のビル・デトマーの主宰するGoal Systems Internationalと提携した。TOCで、会社を変革する教育・コンルティング活動を幅広く行っている。著書に『会社が変われない本当の理由』(東洋経済新報社)がある。

西村摩野(にしむら・まや)
フィンランドと日本を往復しながら、15年以上にわたり、ビジネス書をはじめ幅広い分野の技術翻訳を手がけている。ホームページ http://www.f7.dion.ne.jp/~mm-nishi/


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