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カタツムリが、おしえてくれる!

自然のすごさに学ぶ、究極のモノづくり


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表紙




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序 章 新たな、モノづくりのパラダイム ネイチャーテック
    レナータちゃんを救った“畑でとれるメルセデス・ベンツ”
    好循環をもたらすテクノロジー「ネイチャーテック」とは?
    もう一つのネイチャーテック“生物模倣技術”
    ネイチャーテックを牽引してきた、知られざるINAXのものづくり

第1章 土に学び、土を活かす
  ●土に潜むナノテクノロジーで「焼き物革命」

    古い「蔵」は語る
    自然のなかのナノテクノロジー
    土壁を超える、呼吸するスーパータイルが誕生
    調湿の秘密は孔にあり
    水にぴったりの孔を探せ!
    ダニ・カビ・化学物質過敏症の切り札に
    世界初、焼かない“焼き物”をつくれ!
    マグマに学べ
    地上のマグマを使って野生馬と格闘
    土の味わい、吸湿、VOC吸着、省エネ、疲れにくさ、耐久性、一石六鳥のユーザーメリット
    環境を守り、廃棄物を宝に変えるスーパー・ネイチャーテック
    人類の偉大な遺産をも救った“自然と歴史に学んだ技術”

第2章 水に学び、水を活かす
  ●知られざる水の無限の潜在力を引き出せ!

    最も身近な液体、水の不思議なプロフィール
    湯水のようには使えない、水輸入大国日本
    日本トイレ事情
    世界に貢献する節水トイレ「カスカディーナ」が生まれるまで
    究極の実験——詰まるまで試せ
    幻のカスカディーナが引き起こした静かな節水革命
    トイレ節水でダム建設が止まる
    そしてさらに遠い未来は? 超節水テクノロジー“真空トイレ”
    水のいらないお風呂とは?
    紀元前からのエネルギー利用、動力としての水
    世界で一番小さな水車発電
    ミクロ発電でできること
    水テクノロジーの今
    天然素材の五層フィルターで実現した、オンリーワン浄水器
    自然素材の本来のポテンシャルを引き出し、適材適所で活用することこそがネイチャーテック
    おいしい水? きれいな水?
    超臨界水がもたらす新たな可能性
    これまで見ていたのは、水のごく一面だった!

第3章 生き物に学び、生き物を活かす
  ●カタツムリと白アリが地球を救う!?

    汚れないカタツムリに聴け
    “自然の防汚機能”の秘密を科学する
    カタツムリ模倣技術が最先端の防汚テクノロジー
    トイレの汚れをできるだけ集めろ!
    微生物との節度ある共生——中世の貴族が銀の器を使ったわけ
    抗菌を正しく知るということ
    ベストソリューションは“銀抗菌”に決着
    追い風というより乱流が吹くバイオマス
    メタン発酵プラントははたしてネイチャーテックか?
    燃料電池・水素エネルギーへの扉が開く
    白アリこそが地球を救う
    まだまだある、白アリが持つスーパーテクノロジー
    住宅のジレンマを解消した白アリ塚にそっくりの家

第4章 人に学び、人を活かす
  ●真にユニバーサルでサステナブルなモノづくりとは?

    お風呂はどこまで進化するのか?
    “入浴”と“シャワー”のいいとこどりはできないか?
    お風呂に負けないシャワーをつくれ
    本当のユニバーサルデザインのソリューションを
    世界初の感性評価システム
    お尻をつくる、足をつくる
    人間の感じる「汚れ」、「品位」の正体をつかめ
    人間に学べ! 感性と経験を未来に継承するINAX発スタンダード
    コードネームは、ルパン
    本当にこれが世界最小か?
    スペース激戦
    世界新、幻の機能をつけろ!
    好事魔多し
    「モノ」ではなく、「生活の価値」を売るトイレ革命
    とにかく「話し合う」こと
    サティス成功のもう一つの意義
    人間の能力を活用するネイチャーテックとは?

第5章 歴史に学び、歴史を活かす
  ●四〇〇〇年の伝統が生み出す、時空を超えたテクノロジー

    現代を包む平安テクノロジー
    伝統の焼き物の良さを、現代のタイルに蘇らせる
    原点にたち戻り、五感で焼け!
    世界に一つだけの世界最大の陶芸作品
    日本タイル事情——目指せ、消費者の顔が見えるものづくり
    焼き物大国日本のトイレ文化考
    世界の隠れたものづくりの知恵の宝庫、タイル・ライブラリー
    実験工房は、人間の知恵というネイチャーテック開発現場
    生産者の顔の見える商品、ユーザーの顔の見えるものづくり
    失われたテクノロジーを求めて
    エジプト・タイルの謎——時空を超えたテクノロジー

終 章 科学者よ、技術者よ、そして経営者よ、ネイチャーテックのドアを開け!

    ものづくりのキーワード、「ナチュラル・アドバンテージ」
    「自然の凄さ探検隊」に学ぼう
    「自然に学び直す知恵」の光源
    あらゆる美はあらゆる部分の調和の一致である



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著者

赤池学(あかいけ・まなぶ)
(株)ユニバーサルデザイン総合研究所所長。
1958年東京都生まれ。筑波大学生物学類卒業。ユニバーサルデザインに基づく製品開発、地域開発を手がける一方、製造業技術・科学哲学分野の執筆、評価を行なう。「生命地域主義」、「千年持続学」を提唱し、地域資源を活用した数多くの産業創出プロジェクトに取り組む。経済産業省産業構造審議会産業技術分科会委員、文部科学省革新技術審査委員会審査委員、農林水産省バイオマス・ニッポン総合戦略推進委員などを歴任。
主な著書に『世界でいちばん住みたい家』(TBSブリタニカ)、『ゼロ・エミッション 持続可能な産業システムへの挑戦』(ダイヤモンド社・監訳)、『ローテクの最先端は実はハイテクよりずっとスゴイんです』(ウェッジ)ほか。
持続可能な地域開発の啓蒙と実践で、2002年度日本感性工学会学会賞受賞。科学技術の積極的な普及啓発活動で、2003年度日本文化振興会社会文化功労賞を受章。

金谷年展(かなや・としのぶ)
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科助教授。
1962年札幌生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。1990年(株)富士総合研究所入社。同社主事研究員、(株)プラクシス代表取締役社長、青森県立保健大学健康科学部助教授を経て、2002年4月より現職。
「生活者重視社会」「循環型社会」「地域資源活用型社会」へ向けた社会システム研究に従事。国土審議会専門委員、資源エネルギー庁「燃料電池実用化戦略研究会」委員など、行政の委員や企業等の数多くのプロジェクトに参画。
著書に『メルセデスベンツに乗るということ』『世界でいちばん住みたい家』(いづれも赤池学氏との共著)、『マイクロパワー革命』(エネルギーフォーラム優秀賞)など。



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