目次


早稲田再生

財の独立なくして学の独立なし


[目次] [著者紹介]


表紙




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はじめに

第1章 早稲田大学の危機

  奥島総長からの要請
  長い戦いの幕開け
  企業社会の常識が通用しない世界
  金属疲労を起こした教育体制
  [危機に至る経緯(1)]右肩上がりの黄金時代
  [危機に至る経緯(2)]デフレに対応できなかった時代
  三九〇億円に達した借入金
  学内に蔓延する多くのムダ
  早稲田再生への決意

第2章 聖域なき財政改革

  財の独立と借入金ゼロ戦略
  アクションプランの策定
  「経営感覚」の啓蒙
  一律経費五%削減の経緯
  理事・幹部の特権剥奪
  経費節減運動の展開
  情報公開の徹底
  「財政健全化三カ年計画」の策定
  教職員人件費の高い壁
  諸制度の見直し
  有利子負債の圧縮
  遊休資産の売却
  様変わりした財務体質
  変わり始めた教職員の意識

第3章 財の独立なくして学の独立なし

  早大財政の現実を検証する
  キャッシュフローの質的転換
  早稲田大学建学の精神
  二一世紀のグランドデザイン
  [構造改革のテーマ(1)]「財務」の権限強化と「教学」との関係見直し
  [構造改革のテーマ(2)]避けて通れない改革と公開性
  [構造改革のテーマ(3)]市場の要求に応える
  [収入確保のテーマ(1)]教学面からのアプローチ
  [収入確保のテーマ(2)]寄付金の獲得
  [収入確保のテーマ(3)]現物寄付の獲得
  [収入確保のテーマ(4)]土地の高度利用
  [収入確保のテーマ(5)]建設費の繰り延べ払い
  補助金の活用による教学施設の整備
  次期大学改革を支える財務戦略
  新時代の財政理念と数値目標
  プライマリーバランスの均衡
  経費削減の総仕上げ——第二次財政改革
  第二次財政改革の基本方針

第4章 大学改革の論点

  教育改革は生きたマーケットから学べ
  なぜ改革の必要性が認識されなかったか
  米国の大学を視察して痛感したこと
  米国大学における強固な財政基盤
  新しい競争時代の到来
  「二一世紀大学経営協会」の思想
  ユニバーシティ・ガバナンスの論点
  国立大学法人化が意味するもの
  経営グランドデザインの構築
  教育的付加価値の向上
  教員と職員の二重構造の解消
  学生へのインセンティブ
  第三者評価の導入
  教職員の流動化を促進
  大学危機への対応

おわりに

巻末資料

  (1)大学財政の現状
  (2)グローカル・ユニバーシティの実現をめざして



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[著者]

關 昭太郎(せき・しょうたろう)
1929年東京生まれ。53年早稲田大学第一商学部卒業。同年山種証券(現SMBCフレンド証券)入社。取締役、常務、専務を経て、85年山種投資顧問社長。92年山種証券社長に就任し、93年退任。94年早稲田大学財務担当理事に就任、95年より同大学副総長兼財務担当常任理事。現在は同大学副総長兼募金担当常任理事。
2003年より、わが国の大学改革を支援・推進するNPO「21世紀大学経営協会」副理事長。2004年、国立大学の法人化に伴い、一橋大学、お茶の水女子大学の経営協議会委員。東京財団理事、NPO「アジアの架け橋」理事長、機動隊を励ます会理事なども務める。
休日はクラシック音楽(モーツァルト)や近代日本画鑑賞(奥村土牛、東山魁夷、中島千波など)、クラシックカメラでの風景撮影で過ごす。


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