ブックタイトルタオを生きる
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タオを生きる
902 あなたにとって悪いと思えるものは、まだ十分わかっていないだけ?自らの価値判断について探求しない思マインド考というのは、世界をきわめて狭く、危険なものにします。世界を悪いものや悪い人たちで満たし続けなければならず、それにより、自らの苦しみをつくりだします。これまでに起きた最悪のことは、過去にしか存在しません。ということは、今はまったく存在していないということになります。あなたの頭マインドの中のストレスを生む考え以外は。よいもの、悪いもの、よい人、悪い人。こうした対立概念は、比較によってのみ、有効です。あなたにとって悪いと思えるものが何であれ、まだ十分わかっていないものがあるだけということはないでしょうか? 現実においては─その本質において─あらゆるもの、あらゆる人が、あなたの価値判断をはるかに超えるところにいるのです。自分自身の考えを信じなくなれば、あえて何かをするということではなく、自然に行動します。なぜなら、他の可能性はないからです。行為者としての自分に関するあらゆる考えは本当ではないことがわかるのです。たとえば、私が「自分の手」と呼ぶ手が、ティーカップの方に動くのを見ます。それはかなりの知性をもち、目的をもって空中を滑らかに動きます。カップに触れると、指がカップの取っ手を握り、カップを持ち上げ、唇にもってきます。カップを傾けると、お茶が口の中に流れ込んできます。「う?ん」。その間ずっと、それをやっている人はいません。「行為者」は、「私は?である」というストーリーを超えたものです。