ブックタイトルタオを生きる

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概要

タオを生きる

10ものごとが起きているように見える時、師はそのままに任せます。なぜなら、そうしたものごとは過ぎ去っているからです。いかなるものも、もともと師に属していなかったということにすぎません。過去や未来についてのストーリーとしてしか存在しないものを師が手放さないということがあるでしょうか。師は、自分がもっていると信じているものだけをもっています。ですから、師は何ももたず、何も必要としません。師は行動し、あるがままの現実という奇跡を待ちます。意外性を台無しにするようなことは何も期待しません。師の仕事が終われば、そのことについては忘れてしまいます。なぜなら、覚えておくべきものは何もないからです。済んだのです。終わったのです。師は、存在しないものを見ることができません。「自分の仕事がよかったか、悪かったか?」─何てばかげたことでしょう。「その仕事は、深い影響を与えたか? まったく効果がなかったか?」─あたかもそれが師の関わる領域であるかのように聞こえますが、そんなことはありません。