ブックタイトル「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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概要

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

28人残らず血相を変えながら、死刑廃止を主張する政治家を激しく罵倒する場面を、やっぱりテレビで見たことがある。「血相を変えながら」とか「罵倒する」など感情的な常套句を安易に使うべきではないとは思っているけれど、彼女たちが相当にヒステリックに激昂して(何人かは明らかに白目が充血していた)、政治家がたじたじとなっていたことは確かだ。子どもがいれば警戒心は強くなる。ある意味で当たり前。でも初めて会った勝間は、自分は死刑を廃止すべきと思っているとあっさり言ってから、世界の三分の二(先進国のほとんど)の国が死刑を廃止しているというのに、あるいは死刑制度に犯罪抑止力がないことはほぼ明らかなのに、なぜこの国は今も死刑を廃止できないのかと、何度も訊いてきた。基本的には番組の最初から最後まで、僕は彼女に問われ続け、そして結局は明確に答えることができなかった。ずっとモゴモゴ。仕方がない。だって僕も、その質問の答えを知りたいと、いつも思っているのだから。この番組はBSジャパンでオンエアされる前に、ニコニコ動画でもライブで配信された。その後のネットやツイッターには、勝間と森に対して、とても激しい批判が次々に書きこまれた。いや批判ではない。ほとんど罵倒だ。少しだけ引用する。基本的には一字一句そのままだ。「この人らに聞きたい。被害者遺族のことは考えているのか? と」「身内殺されてもこんなこと言ってられるのかね」「こういう人達は自分の身内殺されて同じせりふ吐けるなら尊敬するよw」「被害者遺族はガン無視ですか?」