ブックタイトル「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

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概要

「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい

27 第1 章「殺された被害者の人権はどうなる」 このフレーズには決定的な錯誤がある「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい死刑は廃止されるべきだと勝間はあっさり言った二〇一二年二月、勝間和代がホスト役を務める対談番組『デキビジ』(BSジャパン)に出演した。テーマは死刑制度。事前に打ち合わせはまったくない。なぜならこの番組は一回の収録で二本分を録る。僕がスタジオに着いたときに勝間は、すでに一本目の収録の最中だった。不安だけど仕方がない。楽屋でお茶をすすりながら、いったいどんな展開のトークになるのだろうと考えていた。収録が始まるとすぐに、死刑は廃止されるべきであると考えているということを、勝間はとても率直な言い回しで僕に語った。好物はハンバーグよとかやっと過ごしやすい気候になりましたねとでも言うかのように。言葉を選んだり言い淀んだりする気配はまったくない。意外だった。存置を主張されるのだろうと何となく思い込んでいたからだ。なぜなら勝間には子どもがいる。子どもがいる母親の多く(念を押すがすべてではない)は、死刑制度を支持する傾向があるようだ。統計をとったわけではないから確かではないけれど、子どもがいる女性タレントたちが一2012年2月23日