世界を変える偉大なNPOの条件 page 4/10

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20無利子ローンを使って建設費用を支払う。現在、ハビタットは、約一〇〇カ国で二一〇〇強の関連組織を通じて活動しており、クロニクル・オブ・フィランソロピー誌のＮＰＯ収入ではトップ25に入っている。各拠点の予....

20無利子ローンを使って建設費用を支払う。現在、ハビタットは、約一〇〇カ国で二一〇〇強の関連組織を通じて活動しており、クロニクル・オブ・フィランソロピー誌のＮＰＯ収入ではトップ25に入っている。各拠点の予算の合計額は一〇億ドルに迫る3 ＊。しかし、こういった統計数字よりもっと感銘を受けるのは、熱心で伝道師的なボランティアによる住宅改革のためのコミュニティが拡大を続けていることだ。もともとフラーの目的は組織をつくることではなく、何百万人ものボランティアの「真心と精神」を貧困と住宅問題に結びつける運動00を始めることだった。過去数年間で、ハビタットはそれまで握っていたハンマーを投票用紙に持ちかえ、貧困とホームレスを最初に生み出した政治経済システムそのものに影響を与えようとした。次は、エンバイロンメンタル・ディフェンスである。一九六〇年代後半に創設されたこの組織は、ＮＰＯの草分けとして、絶滅の危機に瀕する猛禽類を死に追いやる殺虫剤ＤＤＴの使用禁止を求める科学者の考えにもとづいていた。自然環境のために法律上、数々の勝利を収めてきたが、今日では、企業行動の変化を促す市場型戦略を導入した組織として最もよく知られている。エンバイロンメンタル・ディフェンスの「キャップ・アンド・トレード制度」は米国大気浄化法の核心部分である。この制度、つまり汚染物質排出権取引システムは、酸性雨の原因となる亜硝酸ガスの減少を助け、いまでは、気候変動を逆転させる取り組みの重要なモデルとなっている。フレッド・クルップ代表の下、エンバイロンメンタル・ディフェンスは他の団体から裏切り者扱いされながらも、マクドナルドやフェデラル・エクスプレス、ウォルマートなどの企業と革新的な提携関係をつくり上げた。一九九〇年代前半には、マクドナルドを支援して一五万トン以上の容器