自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう page 4/10

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2 6 と、こういう会議が毎週続くわけです。が、いつまでたってもなにも決まりません。我が社はその新規事業に乗り出すべきなのか、今は動かずに静観すべきなのか。どこかと提携する可能性を探るべきか、それとも単....

2 6 と、こういう会議が毎週続くわけです。が、いつまでたってもなにも決まりません。我が社はその新規事業に乗り出すべきなのか、今は動かずに静観すべきなのか。どこかと提携する可能性を探るべきか、それとも単独進出を目指すのか、なにひとつ決まらないのです。 メンバーの手元にある資料のフォルダーは、会合を重ねるごとに分厚くなります。その資料のクオリティたるや、今やそのまま出版できるほどです。でも……なにも決まりません。なにも決まらないまま、ただただすばらしいレポートが積み重なっていくのです。 ある日の朝、いつものように社長は自宅を出て迎えにきた社用車に乗り込みました。運転手が車内テレビをつけると、朝のビジネスニュースが流れてきます。そこでキャスターが伝えはじめたのは、なんとライバル会社がその新規事業に進出することを決めたというニュースでした。しかも異業種の大手企業と提携することもすでに決まったというのです! 驚いた社長はすぐに携帯電話で企画室長に電話しました。「常務、あの新規事業の件、うちでの検討はどうなってるんだ? もう3ヶ月もたつじゃないか!?」 そのころ、常務も同じニュースを見て青くなっていました。「これは、やばい!」……そこに社長からの電話です。常務は言いました。「はい、社長、ちょうど今日、ご報告にあ