自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう page 9/10

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1 最初に考えるべき「決めるプロセス」3 1と使えないのです。 たとえば、なんとなく「今日はお肉にしよう。中華料理をつくろうかなー」くらいの感覚で買い物に行けば、結局なんやかんやと要らない材料や調味料を山....

1 最初に考えるべき「決めるプロセス」3 1と使えないのです。 たとえば、なんとなく「今日はお肉にしよう。中華料理をつくろうかなー」くらいの感覚で買い物に行けば、結局なんやかんやと要らない材料や調味料を山ほど買うことになります。 一方、「詳細なメニューを決め、その料理のつくり方を具体的に確認し、手順ごとに必要な食材と調味料をメモにリストアップしてから」買い物にいけば、最低限必要な食材だけを買うことができるでしょう。 組織の意思決定も同じです。なんとなく「こんなビジネス、儲かるかな? 競合との差別化も考えないといけないな。中国の市場が大きそうだね」くらいの詰めのレベルで情報を集めはじめると、止めどなく膨大な情報を集めることになってしまいます。 調べ事をしていると、どんな情報も貴重で重要に思えます。あれもこれも調べたくなります。優秀な人ほど「知らないことを知る」ことに興奮するし、熱中するものです。 しかし、情報が重要かどうかは、「今、求められている意思決定プロセスに必要かどうか」によって決まるはずなのです。「どんな情報があの意思決定に必要で、どんな情報は不要なのか」という基準が明確になっていないと、いくらでも情報収集を続けられるのが「優秀なスタッフ」の哀しい性です。