新版 今までで一番やさしい経済の教科書

新版 今までで一番やさしい経済の教科書 page 7/10

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25第1 章   日本と世界のつながりの話固定相場制から変動相場制になるってどういうこと?かつて、日本は「固定相場制」を採用していて、「1ドル= 360円」で為替レートが固定されていました。そうですね。ただし....

25第1 章   日本と世界のつながりの話固定相場制から変動相場制になるってどういうこと?かつて、日本は「固定相場制」を採用していて、「1ドル= 360円」で為替レートが固定されていました。そうですね。ただし、これはアメリカ経済が絶対的に強い立場にあったため、維持できた制度でした。というのは、このときの為替レートは貿易をするうえで、アメリカが圧倒的に不利だったからです。詳しくはあとの項目で説明しますが、為替レートによって貿易は有利になったり、不利になったりします。そして「1ドル=360円」というレートは、現在から考えると、日本がアメリカに商品を超売りやすい状態、アメリカは日本に商品を超売りにくい状態だったのです。しかしそうだったとしても、アメリカ経済が圧倒的に強かったときは、問題になりませんでした。そもそも「地力」が全然違うので、「アメリカが日本に商品を売りにくい」といっても、アメリカの商品はよく売れたんです。しかし、1960年代になると日本経済が著しく発展し、アメリカと対等に競うようになりました。最初は「子供」だと思っていた日本がいつのまにか「大人」になり、「ケンカ」1 ドルが360 円もしたの!?すごい「ドル高」だね!