めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZＡiが作った　「商品先物取引」入門　金もプラチナもガソリンも砂糖もコメもトウモロコシもゴムも面白い！ page 5/10

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3002502001501005001980年1985 1990 1995 2000 2005 2010鉄鉱石（中国産、米ドル／トン）ゴム（シンガポール取引所価格、米ドル／ポンド）石炭（豪州、米ドル／トン）出典：IMF Primary Commodity Prices米ドルBRICS....

3002502001501005001980年1985 1990 1995 2000 2005 2010鉄鉱石（中国産、米ドル／トン）ゴム（シンガポール取引所価格、米ドル／ポンド）石炭（豪州、米ドル／トン）出典：IMF Primary Commodity Prices米ドルBRICSの成長は工業資源の価格を押し上げている０円に近づいたあの夏のことです。　原油価格高騰の予兆はその前からありました。01年の米国同時多発テロと03年の多国籍軍による産油国イラクへの軍事攻撃。地政学リスクの高まりです。　そして05年には世界最大の石油消費国、米国の石油産業の中心部を史上最大のハリケーン、カトリーナが直撃。米国の石油供給不安を背景に価格は初めて60ドルを突破し、70ドルをも上回ります。　一方で低金利政策とドル安誘導を狙っていた米国では金利の安い米ドルが市場にあふれています。需給のひっ迫が見えている商品市場に投資資金が向かうのは合理的な判断です。ソブリンファンド、ヘッジファンド、年金基金といった大規模な投資資金の流入が顕著となったのは04年以降のこと。１００ドルを突破し、１４７ドルに達するのはわずか半年のことでした。商品価格はさまざまな要素が複合的に重なって形成されるのです。21 P a r t 1 　「商品」がわかれば経済がわかる1980 年1月時点では12ドル、2012年11月には120.35ドルと10倍に高騰した鉄鉱石など、工業用資源の価格は近年、軒並み上昇している