アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書

アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書 page 6/10

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6 第1部?マネジメントの基礎的スキルを学ぶ社製品を販売している主要な付加価値再販業者(VAR)との強い提携が成功に欠かせないことを、彼は理解していた〈リーダー〉。その一方で、VARだけでは適切なかたちで自社製品を紹介しきれていないという問題もあった。 そこでマルトゥッチは、マーケティング部門がVARと協力して、自社製品に関する大きなイベントを開く必要があると判断した〈ディレクター〉。彼はマーケティング部門の直属の部下、広報部門の同僚、営業チーム、設計チームに対して、市場での成功を確固としたものにするため、VARと共同で新しい取り組みをする必要があることを説いた〈コントリビューター〉。 マーケティング部門の最も若いメンバーについては、そうした重要な案件をこなす能力があるかどうか疑わしかったので、それぞれの能力でプロジェクトの要求内容を満たせる領域を探った〈コーチ〉。 マルトゥッチはみんなを1つにまとめ、行うべきことの全体像を示した。また、この大きなイベントをVARと共同開催する方法について、全員の知見を共有する必要があるものの、実はこれまでそういうことをやってこなかったことも認めた〈ファシリテーター〉。 マルトゥッチはみんなにビジョンと実施プランを示し、その計画を具体化して行動するために計画表を作成する自由を各グループに与え、その後の進捗状況を報告してもらった〈オブザーバー〉。次に、各グループの計画を他のグループに知らせて、作業やアプローチを調整するよう提案した。いずれのグループもそれぞれの計画をわずかに修正する必要が生じたが、ゴールが共有されていたので、ひとたびビジョンが明確になると、どこも快く修正に応じた〈イノベーター〉。 ほかにもマルトゥッチが大きく貢献したことがある。イベントの準備から実行までの進め方をマップに整理して全員に配り、イベント開催だけでなく、どんな危機的な状況にも対応できるよう、イベントのコーディネーターにチェックリストを配布したのだ〈オーガナイザー〉。このVARとの共同イベントは、CEOが現場に足を運んで絶賛しただけでなく、メディアにも大きく取り上げられ、売上増加につながった。