アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書

アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書 page 7/10

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第1章?マネジメント入門72|フラット型組織におけるマネジャーのあり方 かつては、組織図は相互関係よりも階層構造を示し、「マネジャー」は「上司」を意味していました。部下は指示的スタイルで動き、上司は部下に....

第1章?マネジメント入門72|フラット型組織におけるマネジャーのあり方 かつては、組織図は相互関係よりも階層構造を示し、「マネジャー」は「上司」を意味していました。部下は指示的スタイルで動き、上司は部下にやるべきことを伝えて、指示した通りに実行しているかどうか細かく監督していました。 そうしたシステムと対照的なのがフラット型組織*(巻末用語集を参照、以下同じ)です。そこでは、部門内でも全社的にも権限レベルがさほど重要ではなくなり、誰もが実質的に自分の上司となります。フラット型組織は、上司の言うことや彼らを喜ばせる方法ばかりに注意を向けさせるよりも、意思決定プロセスに参加させたほうが、優秀な人材はやる気を出して能力を発揮しようとする、という考え方に基づくものです。 時間とともにフラット型組織への移行が進み、マネジャーへの要求や処遇に対する部下の期待は変わっていきました。意思決定のフラット化 部下に「やるべきことを伝える」ばかりでは、窮屈な職場環境になってしまいます。有能なマネジャーは、意思決定するためには、いつ、どのようなかたちでみんなの意見を求め、多数派の声に耳を傾け、必要に応じてコンセンサスをとり、権限委譲すればよいかを心得ています。Case ピーター・アーネスト(仮名)は、CIA(中央情報局)で秘密捜査官を25年間、CIA本部で上級幹部職を11年間務めた後、国際スパイ博物館の常務取締役に就任した。博物館で、展示や「スパイ冒険」について決めるときに、アーネストは「私は指示する人、あなたは実行する人」という指示的スタイルをとってもおかしくなかった。