ブックタイトルどこでもいつでもお電話ください

概要

どこでもいつでもお電話ください

タバタ劇でした。そこから、応対のためのマニュアル作りを始めました。そもそもお客様はどんなことを知りたくて電話をかけてくるのかを洗い出すことから始めました。なにしろ初めてのことですから、手探りでやっていくほかありません。このサイトには１０００軒の旅館が登録しています。全部、それぞれに状況が違うわけです。私たちはそれを案内しなくてはいけない。まずは、すべての旅館やホテルのデータを集めるところから始めました。各施設に電話をかけて、食べ物のアレルギーに対応できるかどうか、駐車場はどうなっているのか。一人で車椅子でフロントまで行けるかどうか……。そのデータにもとづいてマニュアルを作り、それで回答しきれないご質問が寄せられるときは折り返しで対応させていただく。社員からすれば「あーもう、思いつきで電話つけちゃって……」ですよね。でも小さい会社ですから、「これは私の仕事じゃありません」と言う人はいませんでした。そもそもがベンチャーとして立ち上げた小さな会社で、思いつきみたいな形でビジネスモデルがで34