ブルー・オーシャン戦略

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18章1 ブルー・オーシャンを生み出す第 ギー・ラリベーテはアコーディオン奏者、竹馬乗り、火食い術師などを経て、今日ではカナダが世界に誇るパフォーマンス集団シルク・ドゥ・ソレイユのCEO....

18章1 ブルー・オーシャンを生み出す第 ギー・ラリベーテはアコーディオン奏者、竹馬乗り、火食い術師などを経て、今日ではカナダが世界に誇るパフォーマンス集団シルク・ドゥ・ソレイユのCEO(最高経営責任者)の座にある。ストリート・パフォーマーたちによって一九八四年に設立されたシルク・ドゥ・ソレイユ(以下シルク)。その公演は今日までに世界九〇都市の四〇〇〇万人近くもの人々を魅了してきた。シルクは、世界のサーカス業界に君臨するリングリング・ブラザーズ&バーナム&ベイリー・サーカスが一〇〇年以上をかけてようやく到達した売上高を、わずか二〇年足らずで達成したのである。 実に目覚ましい成長ぶりだが、なぜこの偉業が真に輝いているのかといえば、旨みの大きそうな業界ではなく、斜陽産業で成し遂げられたからである。事実、従来の戦略分析によれば、この業界は成長の余地は小さいとみなされていた。サプライヤー、すなわち花形パフォーマーも、買い手も、ともに大きな力を持っていた。都会でのライブ・エンターテイメント、スポーツ・イベント、家庭での娯