ブルー・オーシャン戦略 page 6/10
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ブルー・オーシャン戦略とは?第Ⅰ部22した。そして、過去から現在にいたるまで、産業界の大きな関心事でありつづけている。一〇〇年前には今日の産業のうちいくつが未知のものであったか、考えてみていただきたい。....
ブルー・オーシャン戦略とは?第Ⅰ部22した。そして、過去から現在にいたるまで、産業界の大きな関心事でありつづけている。一〇〇年前には今日の産業のうちいくつが未知のものであったか、考えてみていただきたい。実は、自動車、音楽レコーディング、航空、石油化学、ヘルスケア、マネジメント・コンサルティングといった身近な産業は、いまだ誕生していないか、あるいは産声を上げたばかりだった。ではもう少し最近、三〇年前を振り返ってみると、この三〇年間に数十億ドル規模の産業がキラ星のように生まれたことがわかる。投ミユーチユアル・フアンド資信託、携帯電話、ガス火力発電、バイオテクノロジー、ディスカウント・ストア、宅配便、ミニバン、スノーボード、コーヒー・バー、家庭向けビデオほか、実に多数の事例が思い浮かぶ。わずか三〇年前には、このどれ一つとして産業と呼べるほどの規模ではなかった。 次に、これから二〇年先│いや、五〇年先でもよい│に思いを馳せ、そのころには未知の産業がどれくらい生まれているかを想像していただきたい。かりに、未来を予測するうえで過去の実績が参考になるとすれば、やはりそのころには数多くの新しい産業が生まれているはずである。 どの産業もけっして歩みを止めはしない。それが現実である。たゆみなく進化を遂げていくのである。業務オペレーションは改善され、市場は拡大し、新規参入者が現れては消えていく。歴史を振り返ってわかるのは、新しい産業を生み出す力、既存の産業を再生させる力は、あまりに過小評価されてきたということである。事実、アメリカ国勢調査局がかつて定めた標準産業分類(SIC)は、半世紀後の一九九七年に北米工業分類(NAICS)に取って代わられた。この間に新しい産業が誕生したのを受けて、SICでは一〇だった産業分類が、NAICSでは二〇に増えている(5)。サービス産業だけをとっても、旧来はひとまとめだったものが、NAICSでは情報産業、ヘルスケア、社会福