ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略 page 7/10

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第1章?ブルー・オーシャンを生み出す23祉など七分野に枝分かれしている(6)。そもそもは標準化のために継続性を重んじて制定された産業分類が、このように変化した事実からも、ブルー・オーシャンがいかにすさまじ....

第1章?ブルー・オーシャンを生み出す23祉など七分野に枝分かれしている(6)。そもそもは標準化のために継続性を重んじて制定された産業分類が、このように変化した事実からも、ブルー・オーシャンがいかにすさまじい勢いで広がってきたかがわかるだろう。 にもかかわらず、戦略論はレッド・オーシャンでの競争を何よりも重視してきた。というのも、企業戦略は兵法に根ざしていて、いまだに兵法の影響が色濃く残っているからだ。実際、戦略分野の言葉には軍隊用語があふれている。「本社(本部)」には最高経営「責任者(将校)」がおり、「最前線」には「平社員(一兵卒)」がいる、という具合に。このような表現にも見られるように、戦略とは一定の限られた土地をめぐって敵と向き合うことを意味する(7)。ところが産業史をひもとくと、ビジネスの世界では戦争とは事情が違い、市場領域はけっして一定ではないとわかる。それどころか、ブルー・オーシャンは絶えず生み出されてきた。このように、レッド・オーシャンに焦点を当てると、「領土が限られているため、敵を打ち負かさないと繁栄できない」という、戦争を引き起こす制約条件を受け入れて、競争のない新しい市場空間を創造できるという産業界の強みを否定してしまうのである。ブルー・オーシャン創造の恩恵 筆者たちは、ブルー・オーシャンを切り開くと売上高、利益の成長度合いにどれだけ貢献があるかを数値で把握しようとして、一〇八社の新規事業立ち上げについて調査を行った(図表1│1を参照)。