ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略 page 8/10

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ブルー・オーシャン戦略とは?第Ⅰ部24その結果、新規事業の八六%は製品ラインの拡張、つまり、既存の市場空間というレッド・オーシャンでの小さな改善だということが判明した。ところが、こうした取組みの成果は全....

ブルー・オーシャン戦略とは?第Ⅰ部24その結果、新規事業の八六%は製品ラインの拡張、つまり、既存の市場空間というレッド・オーシャンでの小さな改善だということが判明した。ところが、こうした取組みの成果は全売上高の六二%、全利益の三九%を占めるにすぎない。新規事業の一四%はブルー・オーシャンを生み出すことをねらいとし、全売上高の三八%、全利益の六一%をたたき出していた。新規事業には、その後の売上高や利益への貢献度にかかわらず、失敗したものも含んでいる点を考え合わせると、ブルー・オーシャンを生み出せば業績がどれだけ上向くか、明らかだろう。レッド・オーシャン、ブルー・オーシャンそれぞれの成功確率についてはデータがないが、成果全体を見れば両者の開きは歴然としている。ブルー・オーシャンを開拓する必要性は高まっている いくつかの理由によって、ブルー・オーシャンを開拓する必要性は高まっている。技術進歩のスピードが速まり、生産性を目覚ましく向上させたため、企業はかつてないほど多彩な製品やサービスを生み出せるようになった。そしてその結果、需要を供給が上回る事態がさまざまな業界に広がっている(8)。グローバリゼーションの潮流もこれに拍車をかけている。国・地域間の貿易障壁が低くなり、製品や価格についての情報が世界のどこにいても瞬時に手に入るため、ニッチ市場も、天国のような独占市場も、消えつつある(9)。グローバル競争が厳しさを増すなか、供給は右肩上がりで伸びているが、需要のほうは世界規模でも増えているようには見えない。それどころか統計によれば、先進国市場の多くで人口は減少へと向かっている(10)。