ブルー・オーシャン戦略 page 9/10
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第1章?ブルー・オーシャンを生み出す25 このようにして、製品やサービスのコモディティ化、価格戦争、利益率の縮小などが加速してきた。先ごろ各業種を対象に行われた、アメリカの主要ブランドに関する調査も、こ....
第1章?ブルー・オーシャンを生み出す25 このようにして、製品やサービスのコモディティ化、価格戦争、利益率の縮小などが加速してきた。先ごろ各業種を対象に行われた、アメリカの主要ブランドに関する調査も、こうした流れを裏づけている(11)。調査からは、主だった製品・サービス分野では一般にブランドごとの違いが狭まり、その結果、人々は価格を重視して購入ブランドを決めている、という事実が浮き彫りになっている(12)。以前とは違って、「洗濯洗剤は〈タイド〉でなければ」などというこだわりは失われた。〈クレスト〉が安売りされていればクレストが、〈コルゲート〉が値引きになればコルゲートが買われるだろう。景気の良し悪しにかかわらず、多数の企業がひしめく業界ではブランドの個性を際立たせるのは難しくなっていく。 以上から、二〇世紀の戦略論、マネジメント論の大多数が前提とした事業環境は、消えつつあるといえる。レッド・オーシャンが多くの血でさらに赤みを増すにつれて、経営者やマネジャーは、これまでよりもブルー・オーシャンへの関心を強めざるをえないだろう。図表1-1ブルー・オーシャンを生み出せば利益・売上高がこれだけ伸びる新規事業の件数比売上高の伸びに占める比率利益の伸びに占める比率レッド・オーシャンブルー・オーシャン86% 14%62% 38%39% 61%