ブックタイトルたった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版

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概要

たった7日で株とチャートの達人になる! 改訂版

&株価チャートの〝つくり?をマスターしよう?? 日目14まず、「切り上がる」というのは、株価が上下動する中で、安値は前回の安値を上回り、高値も前回の高値を上回る、そんな動きで上昇していく様子をいいます。株価が下落してきても、その直前につけた安値よりも高い水準で下げ止まって上昇に転じるなら「切り上げている」といえます。逆に、株価が上下動する中で、前回の高値を上回れないまま下降に転じて前回の安値を下回ってしまい、そこから再度上昇に転じても、直前の高値を上回る前にまた下落に転じてしまう……というような動きは「切り下げる」です。「高値を切り上げる」とか、「安値を切り下げる」という使い方をします。「切り上がる」とか、「切り下がる」とは、どういう状態のこと?今、どんな「トレンド」にあるのか考えよう株の売買においては、トレンド(方向性)を見極めることが非常に大切です。トレンドには上昇、下降、もみ合い(横ばい)の3つがありますが、株価が上下動しながらも、大まかな傾向として上昇している状態を「上昇トレンド」、下降している状態を「下降トレンド」、横ばい状態を「もみ合い(横ばい)トレンド」といいます。左ページのチャートを見てください。A、B、Cの3つの局面のうち、Aは下降トレンド、Bはもみ合い(横ばい)、Cは上昇トレンドです。株の売買で勝率を上げるためには、Aのような局面での取引は避け、Cのような局面を狙うことがとても大切です。あたり前ですが、Aのような局面では、いくら株を買ってもその後に下がってしまう確率が高く、Cのような局面では、多少タイミングを間違ってもリカバリーしやすくなります。また、Bのようなもみ合いトレンドの時も、リスクは少なく、比較的売買はしやすくなります。そして、トレンドが確認できれば、上昇トレンドなら「押おし目め(上昇中に一時的に下げる局面のこと)を狙って買い、ある程度上昇したら売る」という売買を繰り返したり、もみ合いトレンドなら「ボックス(一定の範囲)の上下動の動きの中で、下限で買って上限で売る……を繰り返す」などの戦略を取ることができるようになります。このようにまず、今が上昇トレンドなのか、もみ合いトレンドなのか、下降トレンドなのかを見極めてから作戦を練る、これが正しい順序です。トレンドを捉えるコツとしては、①株価チャートからだいたいの方向性を見る②高値や安値の、切り上がり・切り下がりの動きを見る③「トレンドライン」や「移動平均線」などの補助線を使うの3つがあります。まず、単純なことですが、株価チャートを見て、自分の目でだいたいの傾向をつかむことが大切です。左の例でもわかるように、それだけでも、ある程度のトレンドは捉えられます。さらに厳密にトレンドを見ていくためには、高値や安値をチェックします。高値や安値が順調に切り上がっていれば上昇トレンドは継続していると考えられますし、高値を上に抜けないまま、前回の安値を下に更新する形になってしまうと、トレンドが下降に変わった可能性があります。そして、トレンド判断にさらに大きな力を発揮するのが、「トレンドライン」や「移動平均線」などの補助線です。左の例では、26週移動平均線に沿ってきれいに上昇している様子がわかります。これが崩れると、トレンドが変わった可能性が出てきます。トレンドラインや移動平均線については、16ページから詳しく説明します。トレンドを見極める3つのコツ上昇トレンドで買い、下降トレンドでは買わない