ブックタイトル研修開発入門

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概要

研修開発入門

24内でいかに闘うか?」ではなかったのかもしれません。1950年代は、日本企業がまさに「一丸」となって、なりふりかまわず、生産力を上げ、戦後から脱しようとしていた時代。1958年には職業訓練法が制定され、職業訓練の推進体制、環境が整備されていきます。振り子は、「研修・教室・知識」に最大の振れ幅を持ちます。 1950~60年代、日本の高度経済成長の足音が聞こえ始めるようになると、日本の産業は、急速に工業化を遂げ、製造業・重工業が発展します。そして、この高度経済成長期に本格的に発展したのが、日本のお家芸とも呼ばれた経験重視型の「OJT(On the Job Training)」です。地方では、村落共同体がそのまま工場の労働力として引き継がれ、その強固な人間関係を基盤にしたマネジメントが徹底されました。 前時代の研修を、半ば相対化するようにして急速に普及するOJT。長期雇用を背景にして、先達の技術を後輩が仕事経験を踏みながら覚えていく「OJT」が、主に、製造業・重工業を対象として、制度としても確立していったのです。この時代に、振り子は大きく「現場・経験」の方向に揺れ始めました。写真1.2 1960年代の営業研修(写真:朝日新聞社/時事通信フォト)