ブックタイトル研修開発入門

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概要

研修開発入門

18うなケースがこれに該当します。 例えば、今ここに、アジアの新興市場に新たなマーケットを求めている小売流通系企業があるとします。新興市場の開拓には、現地法人を買収するなど、さまざまな方法が存在しますが、日本式のサービスを輸出するという場合には、まずは現地で店舗の経営を行う店長人材が必要となります。 その場合、人材育成としては、店長候補となる社員に、外国語の習得を促したり、海外の商取引の常識を教育する必要があります。アジアの新興市場は、生き馬の目を抜くような早さで成長しています。年単位の悠長さで事業成長を進めるわけにはいかないので、人材開発施策としてただちに従業員教育を施します。しかし、新興市場の発展に応じて、人材課題も常に変化します。現地で店舗経営を行う店長を調達できた暁には、今度は、現地で雇い入れた販売スタッフへの教育も必要となります。日本式のサービスを実行するためには、顧客と接するフロントラインのサービス水準をただちに高めることが期待されるからです。このように、戦略や外部環境・事業規模の変化に応じて、必要な人材に、必要な能力、スキルをただちに、かつ短期的に教育し、戦略達成の一助となることを目指すというものが「手術メタファの人材育成」です。 もうひとつのメタファは「漢方メタファの人材育成」です。こちらは「組織の中核能力や、優秀な人材を組織内に維持しておくために必要な人材育成」であり、「手術メタファの人材育成」に比べて、中長期での対応が必要になります。手術(短期) 漢方(長期)