ブックタイトル研修開発入門

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概要

研修開発入門

第1章 研修開発とは何か? 23る拘束と、そこに埋め込まれた偶発的な学びこそが、徒弟制の教育機会として機能しました。 1945年、日本は太平洋戦争に敗北します。この時期になりますと、米国からMTP:中下級管理者層向け研修、TWI:管理者層向け研修などの、さまざまな管理監督者訓練が、省庁などの力によって官製輸入され、日本のさまざまな企業・組織で用いられ始めます。敗戦からの復興と民主化を成し遂げるという目的のもと、各種のプログラムが米国から輸入されました。そして、これらの研修を提供する業界団体がつくられます。人事院では、JST(人事院監督者訓練プログラム)が開発され、管理職の指導体制が整備されていきました。1940年代の振り子は「研修・教室・知識」に振れていきます。 1950年、朝鮮戦争が起こります。日本は、戦争の莫大な軍需品生産を背景にして、徐々に経済復興を成し遂げます。官製輸入された研修が全盛をきわめる時代です。体系化・定型化された研修は多くの日本企業に広がりました。どの会社も同じ研修を導入するというのは、競争優位につながらない、という意味では少し変な気もするのですが、当時、日本において意識されていたのは「国写真1.1 1940年代の絹糸工場(写真:共同通信社)