ブックタイトルすべての戦争は自衛意識から始まる
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すべての戦争は自衛意識から始まる
22知らぬうちに両方で百人を超えていたのは愉快ぢや、俺の関孫六が刃こぼれしたのは一人を鉄兜もろともに唐竹割にしたからぢや、戦ひ済んだらこの日本刀は貴社に寄贈すると約束したよ 十一日の午前三時友軍の珍戦術紫金山残敵あぶり出しには俺もあぶりだされて弾雨の中を「えいまゝよ」と刀をかついで棒立ちになつてゐたが一つもあたらずさこれもこの孫六のおかげだと飛来する敵弾の中で百六の生血を吸つた孫六を記者に示した。(写真説明)〝百人斬り競争?の両将校/(右)野田巌少尉(左)向井敏明少尉=常州にて佐藤(振)特派員撮影。初期の南京攻略戦時に、日本軍将校だった野田毅つよし(紙面に掲載された巌は誤植のようだ)と向井敏明は、日本刀でどちらが早く一〇〇人を斬るかを競い始めた。本文中に「例の」とあるように、東京日日新聞はこのエピソードを、一一月三〇日付を皮切りに、この時点までに三回掲載している。もしも戦争に勝っていたら二人は英雄になっていたはずだ南京陥落後、英雄として郷里である鹿児島に帰還した野田少尉は、最終的に三七四人の