ブックタイトル大学図鑑!2017

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概要

大学図鑑!2017

27関東私大A私大Aグループの基本的な立場 首都圏で「難関私大」とされる大学は、早稲田、慶應、上智、国際基督教大(ICU)、東京理科あたりである。 入試偏差値の高さだけでなく、これらの大学の学生の「プライド」は高い。学生の「質」については、私大Bグループの大学生たちとそれほど差がないはずだが、世間の評価がグンと上なので「心に余裕のあるやつが多い」とはいえる。 就職は圧倒的に有利だ。どんな有名企業からも門前払いされることはまずない(入れるかどうかは別)。勉強しない学生でも、Aグループの大学にはいろいろなタイプの人間がいるから、幅広い交友関係が就職に有利に作用する。 学部や学科によって格差はあっても、「入ってしまえばみんな同じ××大生」が基本なのでそこは柔軟に考えよう。まったく興味のない学部・学科を無理に選ぶことはもちろんおすすめできないが、とりあえず「難関」な入試をクリアするだけの価値はある。私大Aグループのマップ状況 このページのマップで意外に思うかもしれないのは、早稲田と慶應の違いのなさだ。似たような学部同士が似たような位置にある。両大学とも文系学部のポジションは「自由気まま」である。 これは両大学ともさほど学生に「勉強を強制しない」し、学生はそれをよいことに「遊びほうけている」ということだ。少しは勉強したいなら「それなりに勉強させる」上智を、もっともっと勉強したいならICUや慶應SFC、あるいは早大の国際教養学部あたりをめざしたほうがいいかもしれない。しかし、それが自分に合った「勉強」かどうかは、各大学の該当ページを熟読しながら考えてほしい。 いずれにせよ、「かっちり勉強」の右側半分に位置しているのは理系学部がほとんどである。文系でそこにいるのは、すべて語学が盛んな大学や学部という事実も浮かび上がってくる。実験室やネイティブの英会話講師が用意されていなくても、文系の学問は自分で勉強できるものではあるが……。 縦軸の位置づけには早稲田と慶應の学生がやや敏感なようだ。特に付属高校からの持ち上がり学生たちは、学部ヒエラルキーにも敏感だ。比べて、付属がない上智大生はあまり気にしていない。ICUの学生になると、こうした縦軸の設定自体を「無意味だ」と嫌う。 たしかにくだらない差別意識は捨て去るべきである。ただ、現実にはしっかりと大学階級差が存在し、多くの大学生たちがそれを意識している。だから、他のグループも含めて、こうしてビジュアル化を試みた。現実をきちんと見すえたうえで「無意味だ」といえる人間が、一番カッコいい。本書はそのように考えている。?マップの見方と注意点*このマップは大まかな目安です。同じ学部であっても学科や専攻によって事情は異なります。詳細は各大学別のページを熟読してください。*縦軸の「エライ」は入試偏差値による序列とほぼ同じですが、「100%同じではない」ところを読み取ってください。*横軸は、「講義の厳しさ」と「学生の姿勢」をミックスしています。難関私大の世界にもある勉学姿勢の違い