ブックタイトル住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版

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概要

住宅ローンはこうして借りなさい 改訂6版

28 40代以上の人は、「頭金ゼロで本当にローンが組めるの?」と思うかもしれませんが、30代なら「頭金ってなぜ必要?」と考える人が多数です。10年くらい前までは、頭金を用意するのが一般的なことでしたが、住宅ローン獲得競争の結果、徐々に「頭金ゼロ・全額住宅ローンOK」とする銀行が増えてきました。ですから、若い世代ほど「頭金ゼロ」が当たり前に思えるのです。 頭金ゼロで借りることができるようになったとしても、頭金は必ず用意してください。長い返済期間の間には何が起こるかわかりません。万一、収入減や失業などにより、返済が困難になり、家を売却しようと思ったとき、頭金がゼロで購入していると、売りたくても売れない状況に陥りやすいのです。頭金ゼロで購入すると万一のときに困った状況に 新築マンションを例に説明しましょう。販売価格には不動産会社のコストや利益が含まれており、一般的に購入後は2割程度値下がりします。頭金が少なく、ローンを目一杯借りてしまうと、ローン残高がマンションの時価を上回る状態(「逆ざや」と言います)が長い間続きます。この間に返済が困難になり、家を売却して、一括返済したいと思っても、差額の現金を用意しないと「売りたくても、売れない、返済もできない」状態になります。物件によっては、「逆ざや」は1000万円以上になることも……。 頭金を2割程度用意してローンを組むと、こうしたリスクは小さくなります。頭金を貯めることは、ローン返済の練習にもなり、貯蓄の習慣も身につきます。2割が難しかったら、せめて1割用意すること。厳しいことを言うようですが、貯蓄がない状況でマイホームを購入するのは無謀なことと認識しましょう。頭金ゼロの落とし穴!頭金ゼロで家を買ってしまうと、売りたくても売れない「逆ざや」物件に!新築物件の価格は買った直後に2割下がる。そのため、頭金ゼロ、つまり価格いっぱいのフルローンを組むと危険!