ブックタイトル新・よくわかるISO環境法【改訂第12版】

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概要

新・よくわかるISO環境法【改訂第12版】

62 ISO14001:2015要求事項と解説 ISO14001:2015は、本文、付属書A、Bから構成されている。JIS Q14001:2015では、「解説」を日本独自に追加している。 本文は要求事項を記載したものである。付属書Aは、この規格の利用の手引きであり、付属書Bは2015年版と2004年版との対比、解説は日本の立場からの解説で理解を助けるためのものである。 以下、規格の要求事項を記載し、そのポイントを解説する。4 組織の状況4.1 組織及びその状況の理解 組織は,組織の目的に関連し,かつ,その環境マネジメントシステムの意図した成果①を達成する組織の能力に影響を与える,外部及び内部の課題を決定しなければならない。こうした課題には,組織から影響を受ける又は組織に影響を与える可能性がある環境状態を含めなければならない。 ISO14001の最終的な狙いは、意図した成果を上げることであり、その内容は、箇条1(適用範囲)で左のKey Pointにある3項目を含むとしている。組織によっては、これ以外を独自に追加することは差し支えない。「外部及び内部の課題を決定」する方法についての規定はないので、組織が考えればよい。その際、留意したいのは、箇条4全体は、具体的な要求事項に入る前の段階で、組織全体として経営者レベルで決定するものである。・新規導入された要求事項・意図した成果①「4.組織の状況」は経営者層が環境マネジメントシステムを構築する事前の作業と考えればよいKeyPoint意図した成果・環境パフォーマンスの向上・順守義務を満たすこと・環境目標の達成(箇条1適用範囲に明記)KeyPoint・組織全体として高いレベルで「外部・内部の課題」を決定する