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概要

人材育成ハンドブック

10どのような考えから行動したのか、うまくいったこと、失敗したこと、成功・失敗の理由、よりよい結果を導くためにどうすればよいかなど、具体的に体験したことを書き出す、または対話することにより抽出する。例えば、プロジェクトを推進するうえで、メンバー間の情報共有がうまくできなかったことが抽出された場合、なぜ、情報共有がうまくできなかったのか、情報共有の必要性を認識していたか、情報共有をする際に何が弊害になっていたのかなど、さまざまな視点から振り返る。この内省こそが、経験学習の要といえる。?抽象的概念化(Abstract Conceptualization) ?の振り返りで得られた気づきをもとに、次回の具体的な行動として何をすればよいかを明確にする。先のプロジェクトにおける情報共有が課題に挙がった例から、情報共有が不十分であったという課題が抽出された場合、プロジェクトを効率よく進めるためには、メンバー個人の進捗状況をモニターできる環境を構築する、ミーティングの回数を増やすなど、振り返った経験をもとに教訓やルール、ノウハウを形にしていく。?能動的実験(Active Experimentation) ?で得られた学びを、実践の場で試してみる。先の例に続き、プロジェクトを効率よく進めるうえで、情報共有をいかにすべきか、具体的な方法について検討する。例えば、共同フォルダを作成する、最適な頻度でミーティングを開催するなど、経験から得られた新しい方法を実際に試してみる。この段階の経験をさらに振り返ることで、新しいサイクルにおける経験学習が再び始まる。「経験学習モデル」具体的経験Concrete Experience能動的実験Active Experimentation内省的観察Reflective Observation抽象的概念化Abstract Conceptualization