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概要

人材育成ハンドブック

7第1章 理論編現場でのFAQQ1│ARCSモデルを用いて従業員の学習への取り組み姿勢を変化させたいのですが、どうすればよいでしょうか。A1│以下に注意(Attention)、関連性(Relevance)、自信(Confi dence)、満足(Satisfaction)に分けて説明します。?注意(Attention) まず、注目してもらうことがポイントとなるので、教育プログラムを案内するパンフレットなどをわかりやすいものにします。その際、施策に取り組んだ過去のケースでの成功例を記載するとよいでしょう。自分にとってのメリットを感じることができればより注目を集めることができます。一方で長年実施している施策であれば、内容をブラッシュアップして目新しさを維持することも大切です。?関連性(Relevance) 自分の仕事と深い関連があることに気づけば、教育プログラムに対して前向きに取り組めます。例えば部下育成に悩む管理職に対して、その解決策を提供するトレーニングであると説明すれば、心当たりのある多くの従業員が集まるでしょう。研修を含めたトレーニング施策の中で用いるケーススタディにも工夫があるとなおよいでしょう。例えば、いろいろなタイプの部下のケースを用意し、タイプ別の対応方法を考えさせる方法があります。?自信(Confi dence) 学習課題の難易度が高すぎると、課題に取り組むこと自体を諦めてしまうことがあるので、課題への取り組み方法を細分化して示すとよいでしょう。一つひとつのステップを上がっていくことで、課題の達成に近づくというイメージを持つことができれば、課題に取り組む際の自信になります。また、これまでの取り組み方法のよい点を指摘することも効果的です。自分で考え出した手法によい点があると知ると、補強する知識を得ようとする動機につながります。?満足(Satisfaction) 新しいことを学んだ実感を持たせることがポイントです。例えば、到達度テストを行なうことで、以前よりも確実に知識が身についたことを実感させるといった方法があります。過去の自分を振り返らせて、かつてできなかったことができ