ブックタイトルいちばんわかりやすい確定申告の書き方

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概要

いちばんわかりやすい確定申告の書き方

18◎総合課税される所得◎分離課税される所得対象所得を合算して課税所得金額が大きくなればなるほど、課せられる税率は高くなります。【分離課税】 所得の種類ごとに切り離して(分離して)、その種類ごとの計算方法で税額を算出するものです。申告に当たっては、第三表(分離課税用)を使用。対象となる所得としては、土地や建物の譲渡所得、株式等の譲渡所得、退職所得などがあります。 これらの所得に分離課税方式が採用されている理由の一つとして、特定の所得の税率を上げたり下げたりすることで、その所得に関する取引を推進したり抑制したりするねらいがあります。たとえば、税率を下げ、株式市場を活性化させるなどです。 また、退職所得などは、一度に入る所得金額が大きいからといって高い税率をかけるのは適切でないという判断からです。 申告書A(またはB)に記入するときは、まず第二表で「所得の内訳」などの各欄に書き込み、所得の種類ごとに所得金額を計算。その後、第一表の「収入金額等」や「所得金額」の各欄を書き込んでいきます。 続いて所得税の課税方法について。所得税には、二つの課税方法があります。一つは「総合課税」、もう一つが「分離課税」です。 前のページで紹介した10種類の所得は、このどちらかの方法で課税されます。それぞれの違いは次のとおりです。【総合課税】 総合課税の対象となっているのは、給与所得や事業所得、一部の譲渡所得など(下図参照)。総合課税では、これらすべての所得を合算(総合)して、その合計額をもとに税額を計算します。税率は累進課税となっていて、合算した課税方法は「総合課税」と「分離課税」の二つ赤字が出ると損益通算できる所得も総合課税される所得と分離課税される所得・利子所得・配当所得※1・不動産所得・事業所得・給与所得・一部の譲渡所得※2・一時所得・雑所得※1 申告分離課税を  選択しない場合※2 ゴルフ会員権・書画骨董など個別に課税配当所得(申告分離課税を選択した場合)個別に課税退職所得個別に課税山林所得個別に課税不動産の譲渡所得個別に課税株式等の譲渡所得個別に課税先物取引の雑所得等第三表(分離課税用)を使用個別に課税利子所得(特定公社債等について申告分離課税を選択した場合)