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概要

創価学会と共産党

37 Part1 公称827万世帯 「創価王国」の内部崩壊かった。しばらくして地方転勤を言い渡され、本部から遠ざけられた。 その後も幹部に手紙やメールを送付、電話するなどして対話を求めたが、これらの行為が「執拗に面談要求を繰り返し、業務の遂行を著しく妨害した」(学会)とされ、懲戒解雇処分が下された。14年には学会そのものも除名になり、解雇無効を求めた訴訟では昨年10月に敗訴が確定した。 解雇後の3人が「今必要なのは学会員一人一人が学会の問題を自分の問題として捉えること」(小平)と考え、主催した6月4日の集会には、慶應義塾大学名誉教授の小林節を講師に招いた。 小林は今の学会を「権力の魔性」に取りつかれた「宗教官僚組織」と指摘し、3人には「巨大化し官僚化した組織と戦うこと自体がエネルギーの無駄」だと説いた。その上で、自分が正しいと信じる「池田教」を発足させるという、いわば学会外での〝宗教改革〟を勧めた。 だが、3人は「内部からの宗教改革」にこだわる。15年12月から信濃町の学会本部前でサイレントアピールを定期的に開催し、現役の学会員に参加を呼びかけている。「今の学会や公明党は池田先生の教えに背いている」との疑念を抱くのは、3人だけではない。 16年6月5日、東京・国会議事堂前では安全保障関連法の廃止を求める抗議行動が行われ