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概要

大学図鑑!2019

51関東私大A 早稲田大学給付型奨学金いろいろ 早稲田大学独自の学内奨学金は約100種類。すべてが返済不要な給付型奨学金だ。「大隈記念奨学金」は、理系・人科・スポーツ・国際教養学部には100万円、文系学部には70万円が、2~4年次の成績優秀者に支給される。採用枠は104名。他にも「小野梓記念奨学金」は家計状況により40万円を支給、採用枠は481名。「めざせ!都の西北奨学金」は入試出願前から申し込み、認定者には半期分(春学期)が4年間支給される。採用枠は1200名。演劇の早稲田 1966年、劇団早稲田小劇場の結成と同時に常打ち小屋として落成した「早稲田小劇場」。「早稲田銅鑼魔館」「早稲田芸術文化プラザどらま館」と名前や運営元を変えながら引き継がれ、2015年に「早稲田小劇場どらま館」として生まれ変わった。また、坪内博士記念演劇博物館は、アジア唯一の演劇博物館。能、浄瑠璃、歌舞伎などの日本の古典やシェイクスピア、現代演劇まで古今東西の演劇資料を幅広く収集・公開している。所沢の自虐ネタ 人間科学部生は所沢キャンパスの自虐ネタに事欠かない。「都の西北、そのまた西北、30kmくらい西北」「100号館と101号館が遠くて、移動に5分くらいかかる」「自宅より、キャンパスの温度が2℃低い」「トコヌン(※所沢キャンパスのマスコット)」などなど……。それでも卑屈にならず、自虐で笑い飛ばせるところは流石「早大生」。た催しまで行われている。■戸山キャンパス(文・文化構想)「本キャン」から歩いて5分ほどの距離に、「文学部」と「文化構想学部」がある。通称「文キャン」。女子学生が多いことから、「戸山女子大学」とも呼ばれている。 2015年から、敷地ど真ん中にある記念会堂(37号館。2019年に完成予定)の建て替えが始まり、パッと見、工事現場の印象が強い。しかし、戸山キャンパスに対する学生たちからの評価は意外と高い。その理由は、新築校舎の内装がキレイなことと、本キャンと違い、“ぼっち”でも居心地がいいこと。たしかに、本キャンより一人でうろついている学生を多く見かけるし、食堂には「スピードシート」と呼ばれる一人席があり、友達と一緒にいなくても気にならない。敷地内には、公認サークルの活動場所「学生会館」もあり、そこに一日中入り浸る人たちもいる。■西早稲田キャンパス(基幹理工・創造理工・先進理工) 高田馬場駅からは徒歩15分とやや遠めだが、東京メトロ副都心線の西早稲田駅に直結しているため、こちらを使えばかなり便利。通称「リコキャン」「大久保工科大学」。新旧入り混じった建物は、どれもコンクリートむき出しなので、「工場」というあだ名も。各種研究関連施設、メディアセンター、理工系の施設が充実した図書館などが揃う。授業が終わった後は、本キャンのサークルに参加する学生も多い。「リコキャンから本キャンに行くと、茶髪率・化粧率上がって、メガネ率下がる。人種が違う」とか。■所沢キャンパス(人間科学・スポーツ科学) 栄えているとは言い難い埼玉の小手指駅から、畑や野原を眺めつつバスで15分。通称「トコキャン」「所沢体育大学」。キャンパス近くに「トトロの森」がある。夕方には人気がなくなり、夜の8時すぎには誰もいなくなる。周辺にはこれといった飲食店もなく、キャンパス内で完結する学生生活を送ることに。入試を「本キャン」で受けた新入生たちは、そのあまりの「ワセダっぽくなさ」にショックを隠せない。 キャンパスのデザインは、早大OBの建築家が手がけた。メインの建物である100号館のテーマは、なんと「迷路」。学生たちは、「4階なのに地面があるから、自分が何階にいるのかわからなくなる」「打ちっぱなしのコンクリートがダンジョンみたい」と校舎という名の迷路に困惑させられている。ちなみに、トコキャン生が、本キャンの授業を受講することは可能。教職課程に至っては本キャンじゃないと取れないので、遠いけどがんばって通う。