内容紹介

北東部、ピレネー山脈からエブロ川上流にかけて広がるのがナバーラ。州都パンプローナは、小説『日はまた昇る』で有名になった牛追い祭りの舞台として知られる。エブロ川流域に広がるアラゴンは、州都サラゴサにスペインの守護聖母が祀られていることから、「スペイン人の心のふるさと」ともいわれる。このピラールの聖母は、ホタと呼ばれる民俗舞踊とともに、アラゴンの人々の誇りとなっている。カンタブリア海に面したスペイン北部には、それぞれ特色ある地方が存在している。フランスと接するバスクには、古来からバスク人が暮らし、今も独自の文化と伝統を保っている。その西のカンタブリアは、海と山に挟まれた自然豊かな地域。またアストゥリアスはスペイン王国発祥の地であり、イスラム教徒から国土を取り戻すレコンキスタはここから始まった。さらに西へ進むと、イベリア半島北西部のガリシアにいたる。