ブックタイトル週刊ダイヤモンド15年9月19日号

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概要

週刊ダイヤモンド15年9月19日号

SaekichiKojima知られざる頭取のみこしの下では地殻変動が…問われる頭取力*2020年以降予想 出所:総務省大図解?オーバーバンキングの銀行業界では再編必至?利回り低下による運用難で収益低下銀行の経営環境が激変!求められる新たな頭取像買収・再編をめぐる大胆な決断力とタフな交渉力新たなビジネスの可能性を先読みする先見性危機に陥っても動じない胆力とリスクテイク能力激減する国内人口日本の生産年齢人口と総人口の推移低迷する金利長期金利の推移巨大IT企業がライバルに金融業に参入する異業種?脅かされる銀行のビジネスモデル日本の銀行業界アップルアマゾングーグル00.51.01.52.02008年09 10 11 12 13 14 15(%)(万人)02,0004,0006,0008,00010,00012,00014,0001990年 2000 10 20 30 40 50 60■総人口 ■生産年齢人口(15~64歳)■長期金利BANKこれまではみこしに担がれた〝お殿様?でよかったが…特集頭取ランキング 例えば、国内人口が激減していくせいで、かねて数が多過ぎると指摘されてきた地銀業界では、再編が必至の情勢だ。また金利低下が銀行の運用難に拍車を掛けており、収益悪化の要因となってきた。 さらに、金融とITを融合させた新型の金融サービス、フィンテックが台頭しており、グーグルやアップルなど米国のITの巨人たちも金融業への参入を果たしている。今後、異業種とも競争していかなければならず、数年後には彼らが大きなシェアを占めている可能性すらある。まさに、銀行の経営環境が激変している過渡期にあるのだ。 激変下にあって、求められる頭取像も変わってきた。買収、再編が日常化した世界では、大胆な決断力とタフな交渉力が必須だし、新規ビジネスの可能性を先読みする先見性も必要だろう。危機に直面する機会が増えることを考えると、何があっても動じない胆力も求められる。 となれば、次期頭取選びでは、上図のような従来の常識を全て覆す必要があるかもしれない。 今の時代には、演奏にハーモニーをもたらす調和型よりも、自らの力で部下を引っ張っていくリーダー型の頭取こそがふさわしい。29 週刊ダイヤモンド 2015/09/19