ブックタイトル週刊ダイヤモンド15年10月3日号

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概要

週刊ダイヤモンド15年10月3日号

 36㌻上の図で示したように、IoTでインターネットにつながるデバイスの数は、2015年時点で約50億個。それが5年後の20年には5倍の約250億個まで増えると予想されている。 ここにきてIoTの動きが加速している理由は大きく四つある。「スマホの普及によって、センサーの小型化、低コスト化、低消費電力化が一気に進み、さらに無線直接インターネットにつながり、モノ同士、あるいはモノとヒトとが相互に通信できるようになる仕組みのことだ(37㌻のキーワード参照)。 従来のインターネットの世界は、ヒトがパソコンやスマートフォンなどのIT機器を介してつながっていた。IoTの時代になると、それが身の回りのあらゆるモノにまで広がっていく。 フトウエアアップデートがあります」││。今年3月、米テスラ・モーターズの電気自動車「モデルS」の車内にある大きなディスプレイに、メッセージが現れた。その場ですぐにワイヤレスで通信が始まり、アップデートが完了した。 テスラの場合、ソフトウエアアップデートとは自動車の機能追加を意味する。今回のバージョン6・2で追加されたのは、なんと自動緊急ブレーキや安全な車線変更をアシストする機能。同社では今後さらに自動運転機能をアップデートで追加し、モデルSを自動運転車へと「進化」させる予定だ。 テスラの「進化する車」のコンセプトを実現するツールとして活用されているのがIoT(アイオーティ、Internet of Things)である。車が直接インターネットにつながることで、パソコンやスマートフォンのソフトのように、車の機能をアップデートすることが可能になったのだ。IoTによって車という「ハード」が「ソフト」化しているのである。 ここであらためて、IoTとは何なのかを説明しよう。 左ページのイラストで示したように、IoTとは、身の回りにあるモノにセンサーが組み込まれて、ゼロから分かる!IoTの「基本のき」「IoT」という言葉は聞いたことがあるが、詳しくは知らない。そんな人が多いのではないだろうか。IoTとは何なのか、暮らしやビジネスをどう変えるのかを、やさしく解説する。P a r t 1「ソ週刊ダイヤモンド 2015/10/03 32Illustration by Shin Kikkawa走行データなどを収集緊急ブレーキや車線変更など、自動運転機能が次々と追加車を買ってからも、機能が進化ネット経由でソフトウエアをアップデート